表情を喪失したキャラクターたち
神宮前のtHE GALLERY HARAJUKUにて、RINKAFOGによる個展「徘徊」が開催中。会期は2023年12月10日(日)まで。
tHE GALLERY HARAJUKUは、編集者・アーティストとして知られる米原康正がキュレーションするギャラリー。独自の審美眼で新たな才能を次々と見出し、新進気鋭のアーティストたちに作品発表の場を与えている。
今回個展を開催するRINKAFOGは、2001年生まれの若手アーティスト。一つの作品にアクリルやクレヨン、様々な性質の画材を用いて制作するのが特徴だ。エクスペリメンタルな表情や退廃的なものからインスピレーションを受け、それらを日々の思考と感情に共有させ作品に落とし込んでいる。
米原はRINKAFOGについて「りんかの描くキャラクターには表情がないことが多い。その表情が何を意味するのかそこから紐解くのが難しい。無表情ともまた違う。無表情ということはそこに表情の裏返しの意思があるということだ。りんかの描くキャラクターには意思さえも喪失している時が多い。意思なくそこに佇み、揺れている。」とプレスリリースにコメントを寄せ、独特な世界観を評価している。
意思なくそこに佇み、揺れている、RINKAFOGの描くキャラクターたち。それらに対して鑑賞者が抱くのは、恐怖か、共感か。膨大な情報量によって感情が大きく揺さぶられる原宿の街で、表情のない人物たちとぼんやり見つめあってみては。
■概要
RINKAFOG 個展「徘徊」
開催期間:2023年12月2日(土)~12月10日(日)
営業時間:11:00~19:00
開催場所:tHE GALLERY HARAJUKU
住所:東京都渋谷区神宮前3丁目20-21 ベルウッド原宿1階-C
>>EDITOR’S VOICE
NANZUKA UNDERGROUNDにて、Hebru Brantley(ヘブル・ブラントリー)の新作個展「Traveling Without Moving」が開催中。アイデンティティ、出自、人々の考え方などにまつわるメッセージが含まれた作品群となっています。tHE GALLERY HARAJUKUから徒歩4分ほどの場所にあるので、気になる方はこちらにもぜひ。
Text:Arisa Watanabe
INFORMATION
神宮前のtHE GALLERY HARAJUKUでRINKAFOGの個展が開催 2001年生まれの若手アーティスト
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前3丁目20-21 ベルウッド原宿1階-C
- 営業時間
- 11:00~19:00
- 定休日
- 月曜日・火曜日
- 開催期間
- 2023年12月2日(土)~12月10日(日)