2024年1月6日(土)からの会期延長について追記しました。
逞しく美しい草花たちの姿
神宮前のThe Massにて、アーティストデュオ Nerhol(ネルホル)による新作展「REVERBERATION」が、2023年11月18日(土)〜12月26日(火)の期間で開催。※隣接する展示スペースStandbyでの公開制作、及びインスタレーション作品の新規展示に伴って2024年1月6日(土)〜1月21日(日)まで会期を延長している。
Nerholは、主に彫刻を行う飯田竜太と、支持体となる紙や平面的構成に向き合う田中義久によって作品を制作。特定のモチーフの連続写真を何枚も物理的に積み重ね、彫刻することで、重層的な時間と瞬間を表現している。
本展では「帰化植物」をテーマにした新作を発表する。帰化植物とは、本来の自生地から人間活動を含む様々な要因によって他の地域へ運ばれ、やがてその土地で野生化した植物のことを指す。そこには植物やその植物を運んだ何か、またはその因果を作った人間の活動の歴史が存在し、まさにそこに介在する時間や歴史という概念こそNerhol作品に通底する欠かせないコンセプトだと言える。
帰化植物作品は、近年Nerholが制作を続けてきたシリーズのひとつ。普段何気なく目にするものを再び意識させ、そこに向き合う時間を与えてくれる作品群である。人間とは全く異なる時間軸の中で、歴史的に生き残ってきた帰化植物たち。生命力と環境への適応力にあふれたその姿に、鑑賞者は心を動かされるだろう。
気が付いていないだけで、いつも歩いている表参道や原宿の道にも帰化植物が花を咲かせているのだろう。本展を鑑賞すれば、道端の草花にももっと目を向けられるようになるのかもしれない。
■概要
Nerhol(ネルホル)新作展「REVERBERATION」
開催期間:2023年11月18日(土)〜12月26日(火)
※2024年1月6日(土)〜1月21日(日)まで会期を延長
営業時間:12:00〜19:00
開催場所:The Mass
住所:東京都渋谷区神宮前 5-11-1
>>EDITOR’S VOICE
OMOHARAREALでは、表参道・原宿エリアのお花屋さんのブーケを特集する企画「花と街」を連載中です。最近ではIKKAYA OMOTESANDOやPLAY from MUNSELなどの人気店に、素敵なブーケを制作いただきました。お花が好きな方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
Text:Arisa Watanabe
INFORMATION
【会期延長】神宮前のThe MassにてNerholの新作展が開催 「帰化植物」をテーマに時間と瞬間を表現
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前 5-11-1
- 営業時間
- 12:00〜19:00
- 定休日
- 月、火