初日はオープニングイベントを実施
神宮前のNOAH CLUBHOUSE(ノアクラブハウス)にて、写真家・東松照明の作品「Plastics(プラスチックス)」が、2023年11月9日(木)〜12月8日(金)の期間で展示される。
NYストリート界の重鎮ブレンドン・バベンジンが手がけるメンズブランド『NOAH』の日本旗艦店として2017年にオープンした、NOAH CLUBHOUSE。当店では、さまざまなブランドやアーティストとのコラボレーションを積極的に行っている。2023年はStacks Bookstoreのポップアップストア開催や、Sniffin’Glueとのコラボアイテムを販売。ストアロケーションを活かしたブランドならではの展示、イベントを数多く行ってきた。
今回は、ファッションを媒体と捉え、国内外の写真家が切り取った世界中の出来事や社会課題をファッションとアートの視点で人々に知らせていくことを目的としたプロジェクト「Mēdeia1.0」のキュレーションのもと、戦後日本の代表的な写真家・東松照明の作品を公開・展示する。
東松照明は基地周辺の人物や風景をとらえた「占領」シリーズや、原爆の記憶を辿った『〈11時02分〉 NAGASAKI』(1966年)などで知られる写真家だが、Mēdeia1.0がキュレーションしたのは海や浜辺のプラスチックゴミ(果たして本人は、ゴミという認識で撮影してはいないのかもしれないが)にフォーカスした作品群「Plastics」。NOAHは海洋をはじめとした環境問題に配慮したクリエーションを行い、環境保護活動への参加や支援なども特徴的な側面として挙げられるブランドだ。まさしくMēdeia1.0、東松照明、NOAHの持つアイデンティティーが交わった企画展示と言える。
イベント初日の11月9日(木) は、18:00〜21:00の時間帯でフリーエントランスパーティーを実施。Mēdeia1.0のアーカイブ作品となる「Zine Mēdeia2.0」を店頭で販売するほか、創業者でありクリエイティブディレクターのブレンドン・バベンジンと、共同創業者のエステル・ベイリー・バベンジンも在店予定だ。
世界中で紛争が起こり、環境問題も深刻になっている昨今。戦後日本の転換期を撮り続けてきた東松照明の作品を通じ、その視点を一人でも多くの人が神宮前の街で見つめなおすことに大きな意味があるのではないだろうか。
■概要
Plastics
開催期間:2023年11月9日(木)〜12月8日(金)
営業時間:11:30〜20:00
開催場所:NOAH CLUBHOUSE
住所:東京都渋谷区神宮前4丁目26-29
電話番号:03-5413-5030
>>EDITOR’S VOICE
NOAH CLUBHOUSEから徒歩9分、明治通り沿いのJPS Galleryでは、How2Work、Paradise Toy、The Little Hut、Quiet Galleryとのコラボレーションによるグループ展「What a Wonderful World」が開催中。本展もメッセージ性の強い展覧会となっているので、こちらにもぜひ注目してみてください。
Text:Arisa Watanabe
Edit:Tomohisa Mochizuki
INFORMATION
神宮前のNOAH CLUBHOUSEで写真家・東松照明の作品が展示 キュレーションはMēdeia1.0
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前4丁目26-29
- 営業時間
- 11:30〜20:00
- 定休日
- なし