アジサイの魅力が詰まった夏のブーケ
表参道・原宿には花が似合う。有名店から個性あふれるお花屋さんが点在しているためか、花束を持って街を歩く人の姿も珍しくない。その手にブーケがあるだけで、いつも歩く見慣れた景色も違って見える。表参道・原宿という街のフレームが一層、花の魅力を際立たせてくれるような気もする。気持ちを咲かせる、花と街の風景。
アジサイが際立つ爽やかなブルーのブーケ
Made by DILIGENCE PARLOUR
at 表参道 エルメス 表参道店付近
アジサイと夏の花のブーケ(6,600円)
テーマ:アジサイを魅力的に彩る初夏の青
使った花:アジサイ(スパイクブルー)、アジサイ(ホワイトフレッシュ)、カーネーション、ナデシコ、コスモス
、ガーベラ、アガパンサス、ケイトウ、ブバリア
「梅雨の花と言えばアジサイですが、店頭では7月にかけてもいろんな品種のアジサイを見ることができるんですよ。品種もたくさんあります。
今日は爽やかな白のホワイトフレッシュと、花びらの形が面白い、スパイクブルー。二種類のアジサイを魅力的に見せるように、いろいろな花を包みました。
撮影に協力してくれたお店:DILIGENCE PARLOUR
表参道ヒルズB1Fの一角を彩る、フローリスト・越智康貴(おち やすたか)氏が手掛けるフラワーショップ。 クリアタイプのフラワーバッグが人気。近年、ショッパーを持ち込むと持ち手をつけてくれるサステナブルな取り組みも。フラワーベースにはイキイキとした旬の生花が並ぶ。こまめに水を替えたり、切り口を整えたり細やかな手入れによる賜物。「DILIGENCE=勤勉」の名前通り、忙しなくスタッフたちが行き交い、真摯に花と人と向き合っているショップだ。
ブーケができるまで:Behind the scenes
ブーケの軸となる白と青のアジサイを中心に、美しく染まったブルーカーネーションや、アガパンサスなど夏の晴れた空のような白と青を中心に束ねていく。
ナデシコやケイトウ、コスモスを差し色に。ケイトウも実は夏の花なんだそう。
梅雨時期は雨が多いけれど、晴れ間が覗くと気分が上がる。そんな心模様を表現したような、色鮮やかなブーケが出来上がった。
ブーケを制作してくれたフローリスト:Florist introduction
金子 有生(かねこ ゆうき):もともと、いわゆる普通の生花店でアルバイトしていたが、花を使って、もっと幅広い表現をしてみたいと思うように。よりクリエイティブな仕事ができる花屋を探していたところ、偶然DILIGENCE PARLOURを見つけ、入社。現在、店頭に立ちながら希望だった空間の装花などの案件も行い、フローリストとしてさまざまな経験を積む。花を売るだけでなく、花の魅力や長持ちするポイントや伝え、長く花を楽しめんでもらえるように努めている。
■DILIGENCE PARLOUR
住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10表参道ヒルズB1F
電話:03-6434-7826
営業時間:11:00-21:00(日曜日は20:00)
定休日:表参道ヒルズに準ずる
URL:DILIGENCE PARLOUR
Photo & Text:Tomohisa Mochizuki