DILIGENCE PARLOUR/“勤勉な”フラワーショップ
(2020/09/11)
表参道ヒルズの一角を、色とりどりの花が埋め尽くしている。その正体は、フローリスト・越智康貴氏が手掛けるフラワーショップ「DILIGENCE PARLOUR」だ。
代名詞とも言えるのが、透明なフィルムに持ち手がついた「フラワークリアバッグ」。ブーケでも、たった1本のお花でも、これを持って街を歩けば、それだけで不思議と心が浮き立つ。
大切にしているのは、花本来の美しさを立てること。たとえ同じ種類でも、茎の伸び方や葉の付き方、微妙な色味など、それぞれに個体差がある。1本1本の“頭の先からつま先まで”を魅せるのが、このお店の美学だ。
店頭を見渡すうちに、ここには花を入れる冷蔵庫がないことに気付く。しかも、取材に訪れたのは夏真っ盛り。いくら冷房のきいた館内とはいえ、どうやって花たちを守っているのだろう。
その答えはいたってシンプル。鮮度を保つために、水をこまめに替えたり、茎の切り口を整えたり、地道にメンテナンスを重ねるのだ。おのずと、フローリストたちは1本1本の花をじっくり観察し、それぞれの個性を見極めるようになる。だからこそ、究極に無駄を削ぎ落としたクリアバッグのなかで、花はその美しさを最大限に発揮するのだ。
ところで、店名の「DILIGENCE」は「勤勉」という意味。コンセプトとして打ち出しているわけではないが、ここに表れた凛とした姿勢こそが、多くのファンを惹きつけてやまない理由なのかもしれない。まずは気軽に訪れて、1本の花から、その魅力に触れてみてほしい。
Text:Natsuno Aizawa
Photo:Yuki Maeda
代名詞とも言えるのが、透明なフィルムに持ち手がついた「フラワークリアバッグ」。ブーケでも、たった1本のお花でも、これを持って街を歩けば、それだけで不思議と心が浮き立つ。
大切にしているのは、花本来の美しさを立てること。たとえ同じ種類でも、茎の伸び方や葉の付き方、微妙な色味など、それぞれに個体差がある。1本1本の“頭の先からつま先まで”を魅せるのが、このお店の美学だ。
店頭を見渡すうちに、ここには花を入れる冷蔵庫がないことに気付く。しかも、取材に訪れたのは夏真っ盛り。いくら冷房のきいた館内とはいえ、どうやって花たちを守っているのだろう。
その答えはいたってシンプル。鮮度を保つために、水をこまめに替えたり、茎の切り口を整えたり、地道にメンテナンスを重ねるのだ。おのずと、フローリストたちは1本1本の花をじっくり観察し、それぞれの個性を見極めるようになる。だからこそ、究極に無駄を削ぎ落としたクリアバッグのなかで、花はその美しさを最大限に発揮するのだ。
ところで、店名の「DILIGENCE」は「勤勉」という意味。コンセプトとして打ち出しているわけではないが、ここに表れた凛とした姿勢こそが、多くのファンを惹きつけてやまない理由なのかもしれない。まずは気軽に訪れて、1本の花から、その魅力に触れてみてほしい。
Text:Natsuno Aizawa
Photo:Yuki Maeda
INFORMATION
DILIGENCE PARLOUR(ディリジェンスパーラー)
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前4-12-10表参道ヒルズB1F
- 電話
- 03-6434-7826
- 営業時間
- 11:00~20:00
※新型コロナウイルスの影響により上記に短縮営業中 - 定休日
- 表参道ヒルズに準ずる