表参道や原宿周辺で、groundsを履いている人は圧倒的に多い気がしている。OMOHARAREALのスナップ企画で街に繰り出してみても、自然と目に入ってくる靴のひとつがgroundsだ。神宮前に直営店があるだけでなく実際に、groundsを取り扱っているセレクトショップも多い。詩羽さんが言ったように、人と違うことに対して寛容な表参道・原宿の街との相性が良い気がするのだが、坂部さんはどのように感じているのだろうか。
坂部「“原宿っぽい”は精神と結びついている」
坂部:それは僕も感じています。他の街とは売れ方が実際に全然違う。渋谷と比較しても不思議と反応が全く違うんですね。神宮前に直営店を出したのも物件が決め手になったのは間違いないけど、ブランドとの親和性の高さもそうなんですよ。すごく相性がいい気はします。
当然、その相性の良さを坂部さんも感じ取っていた。公にもgroundsは“原宿の靴”というイメージがすでに出来上がっている気がするが、直営店「grounds STORE 001」がオープンしてからその印象はより強くなったように思う。
2023年オープン時の写真。編集部撮影。 「SKWAT」 の活動などで知られ、表参道・原宿エリアでも多くのアイコニックな商業空間、企業オフィスを手がけてきたDAIKEI MILLS代表の中村圭佑氏が手がけた。
坂部:特に海外のお客さんも神宮前の直営店を訪れてすごく日本っぽいとか、東京っぽいと思ってくれる人が多いみたいで、素直に嬉しいですね。
インバウンドが爆増中のオモハラでも、groundsはその世界観とデザインで街の足元を席巻している。
オープン時の内観。編集部撮影。古民家を改装した空間にグレーチングの床と、groundsのユニークな感性が表現された店となっているのでぜひ足を運んでみてほしい。
さて、そんな中で進めてきた詩羽とのプロジェクトがいよいよローンチとなり、コラボシューズが発売される。アッパーには星の刺繍、ソールにもネオンカラーで星がプリントされている。詩羽が「夢に向かって1歩踏み出してほしい」と願いを込めた1足だ。ハイクオリティな質感と独創的なデザイン、そしてファンシーさがミックスされたデザインは、一段と原宿との相性も良さそう。その手応えは?
詩羽:一見すると、派手だなあと思うかもしれないけど、原宿で履いてたらなんの違和感もないと私的には思います。
坂部:僕も靴だけのデザインでいったら本当にこれは原宿で、昔から今までを通しても、「原宿っぽい!」って多分、どの人も思うものだと思います。
二人ともその仕上がりに満足と自信をのぞかせてくれた。オモハラエリアとの相性はお墨付き。最後に、コラボシューズを手にとりその足を入れるであろう、表参道・原宿の人へメッセージをもらった。
詩羽:蛍光カラーやエッジの効いたデザインのアイテムを好んで履いている人が多い街だと思うので、もし恥ずかしかったらまず原宿で履く(笑)。そうやって自分の体になじませていくのも良いんじゃないかな。
坂部:ファッションってトレンドがどんどん変わっていくものなんですけど、“原宿っぽい”と表現される印象のものがずっと変わらずありつづけているのは、もはやトレンドというよりも言わば東京における“新たな民族衣装”みたいなものなんじゃないか。と。時代ではなく、もっと精神的につながっているような、独特のカルチャーですよね。そこにすごくつながってる靴が、詩羽さんによって出来上がった気がします。
表参道は街のランウェイ。そう言われていた時代から脈々と続く“原宿っぽさ”を具現化したgroundsと詩羽による特別なシューズを履いて、ぜひオモハラの街を闊歩してみてほしい。
コラボシューズ制作の詳細を二人が語るインタビューの全編は、groundsオフィシャルサイトの特設ページへ。
■「きらきらの夢に向かっていくような、星を散りばめた靴」 詩羽×坂部三樹郎:対談
■概要
オーダー予約期間:2024年3月16日〜4月15日
ストア試着期間:3月22日〜4月2日
デリバリー:2024年10月末
設営場所:grounds STORE 001
住所:東京都渋谷区神宮前5-18-14
営業時間 12:00〜19:00
定休日:水・木
URL:groundsオンラインサイト
※groundsオンラインサイトよりご予約可能。
※3/16水曜日のカンパネラ武道館ライブのgroundsブースでも試着可能
Photo:Hayato Takahashi
Interview & Text:Tomohisa Mochizuki(OMOHARAREAL)
