幻の「神宮前駅」は今も存在⁉︎ 「表参道駅」のヒストリー
(2020/02/21)
最新のトレンドやカルチャーの発信地・表参道。そんな人気エリアの最寄り駅「表参道駅」は、かつては「神宮前駅」という名前だったという事実、そして現在使われている表参道駅のホームの奥に今でも存在していることをご存知だろうか。現在の「表参道駅」にも長い歴史があり、幾度の変化を経て今の栄えた駅に至っている。今回は「表参道駅」の歴史や当時のエピソードなどを東京メトロ、そして周辺の老舗店に聞き、探ってみた!
■表参道駅の歴史
出典:地下鉄博物館
【年表】
昭和13年(1938年):「青山六丁目駅」として開業
昭和14年(1939年):「神宮前駅」に変更
昭和47年(1972年):千代田線表参道駅と統合「表参道駅」という名称に
銀座線表参道駅は昭和13年(1938年)、「青山六丁目駅」として開業し、翌年には「神宮前駅」に変更された。たった1年で変更された理由を東京メトロに聞いてみると、当時渋谷を出た電車は「青山六丁目駅」、「青山四丁目駅」、「青山一丁目駅」という順番で停車していたため、下車駅を間違える乗客の方が多くいたそう。そこで、浅草駅~渋谷駅が直通運転を始めた頃に「青山六丁目駅」は「神宮前駅」に、「青山四丁目駅」が「外苑前駅」に改称することになった。
現在の「表参道駅」という名称になったのは、千代田線表参道駅との統合がなされた昭和47年(1972年)。これにともない現在のホームが新設され、工事上の都合から旧ホームはそのままの形で残されることとなった。現在は機器類の保管場所などに利用されており、関係者以外は立ち入り禁止となっている。