
夢のようなパンケーキが味わえるuzna omom b one。訪れたら、人に教えたくない秘密の場所が1つ増えた
※こちらのお店は2018.6.24に閉店いたしました
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「理想のパンケーキ」と聞くと、どんなパンケーキが思い浮かぶだろう。
オモハラの隠れ家的なお店が並ぶ裏道の木陰にカフェで見つけたのは、ひとつの「理想のパンケーキ」だった。まるで絵本に出てくるような可愛いフォルムと、ふわっと広がる甘い香り。それはそれはキュートなパンケーキはどこにあるのかって? さっそく行ってみよう。
キャットストリートの賑わいに対して、ゆるやかに熱を帯びたセレクトショップが並ぶ裏手の道にある「uzna omom b one(ウズナオムオム ビーワン)」。「b one」はB1Fのもじりだそうで、大きな木の脇の階段を数ステップ降りた先にお店の入口がある。
入口の大きなドアをぐいと開けると、その先にも数段のステップがある。ただ、地下のフロアに降りている感覚はない。外の光がたっぷりとフロアに入り込んでいるので、開放的な気分だ。
窓に映り込む通りの植栽も、なんだか森の木々のよう。どこか公園にいるかのような気持ちよさがある。
ミドルテンポのBGM。ときおりフュージョンが掛かったり、ぐっと渋めのロックが掛かったり。不思議と耳障りになることはなく、どこか洒落て聞こえる。
店員さんの和気あいあいとした雰囲気も心地良く、このカフェを楽しんでいることが伝播してくる。。ときおり店員さん同士で「ありがと!」なんて掛け声が聞こえてくると、こちらも気分が良いもんだ。
メニューを開けると、美味しそうな可愛いパンケーキの写真が目に飛び込んでくる。
月ごとに変わる季節のパンケーキのほか、「あんずとマスカルポーネ」「ラム香るあつあつバナナソテー」など、ちょっぴり大人な雰囲気が漂うメニューが並ぶ。
なかでも、とりわけ目を惹いたのは、他に比べてシンプルにも見える「厚焼きパンケーキ」。この店舗限定のパンケーキなのだが、絵本に出てくるようなまんまるのフォルムにキュンと胸を打たれる。というわけで、オーダーしてみた。
ほどなくして、パンケーキがテーブルに到着。席は瞬く間に甘い香りに包まれた。
丁寧なパンケーキ、という言葉が似合う。2段重ねの厚みのあるパンケーキだ。夢のあるフォルムに、胸がときめく。
パンケーキに乗っかったバターでひとくち。ナイフを入れるとき、ふわふわとした弾力に押し返される。いつものひとくちサイズの切っても、厚みがあるからか口に収まりきらないという嬉しいハプニングも(笑)。
ちなみに、注文時に+A LITTLE "HAPPY"の特製カードを店員さんに見せると、プチデザートが付いてくる(2017.11現在)。
この日は、キャラメルソースがかかったバニラアイスクリーム。キャラメルの香ばしさとバニラの香りがベストマッチ。甘いものが好きな人には、とっておきのリトルハッピーだと思う。
パンケーキの上段を食べ終えたころに閃いた(やっと気づいたとも言うべきか)。
アイスクリームをパンケーキに乗せれば……、ほら、ほら。ひとつの完成形ともいえよう、パーフェクトなパンケーキができた気がする。
ちなみに、この厚焼きパンケーキ、可愛い顔をしているが結構ボリューミー。夢の詰まった2段パンケーキを完食したければ、しっかりお腹を空かせてきたほうがいいかもしれない。
パンケーキと一緒に頼んだ堀口珈琲のブレンドも、とてもおすすめしたい。
しっかりとしたコクがあるが、酸味、苦味とも程よく、スッキリとした飲み味だ。パンケーキの後の口に残る甘みを、調和してくれる。あと、カップとソーサーのキリリとしたデザインも、飲み味と相まって素敵に感じた。
「uzna omom b one」は、カップルデートにぴったりだと思う。
というのも、パンケーキを満喫している時間は、ランチの時間とは少し異なったゆったりとした時間が流れているもの。普段甘いものを食べない人は、すこし時間を持て余してしまう。
そんなとき、自家製のソーセージ+おつまみ2品+ドリンクの「ほろよいセット」が嬉しい。おやつタイムと、“ちょっと早いけど1杯”の時間、ともにゆったりとした時間を満喫できる。ひとくちずつ甘いものとしょっぱいものを交換しても、満足感は高まりそうだ。
裏道にある環境も、店内の雰囲気も、甘いおやつも、オモハラエリアでショッピングを楽しんだあと、ゆったりと足を伸ばしたりひと息つくにはぴったり。ぜひ、「人に教えたくない秘密の場所」の候補にいかがだろうか。
さてさて。楽しげな声が聞こえる公園のような空間で、たまには日の傾きをゆるゆると感じながら、ぼーっとする時間があってもいいかもしれない、なんて思いに耽りながら、甘いパンケーキタイムをたっぷり堪能させていただきました。ごちそうさまでした。
<今回登場したメニュー>
- 特製厚焼きパンケーキ ダブル……¥1600- (シングルの場合は¥1100-)
- 堀口珈琲(ドリンクセット)……¥300-
- メープルシロップがけアイスクリームトッピンク…… +A LITTLE "HAPPY"
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Text:Masataka Ishikura(OMOHARAREAL編集室)