
【私の原宿】写真家・中山桜の始まりと分岐点、決意表明
中山桜(なかやまさくら)
沖縄の離島・久米島育ちの写真家。フィルムカメラでの人物撮影を中心に、ミュージシャンのアーティスト写真やライブ撮影、雑誌やメディア掲載のポートレート撮影など多岐にわたり活躍。2022年4月、「人」と「部屋」をテーマに100人の顔と部屋の写真を展示する企画展「どんなへや 〜100人の顔と部屋〜」を中山桜企画のもと、アソビシステム株式会社とともに主催した。
私は写真家だ
(私は写真家だ。)
生まれて初めて写真展をした場所、人生の分岐点になる写真展をした場所、そして、新たなるスタートを切る写真展をした場所、それが全て「原宿」という街である。
写真が何かも知らず楽しそうとノリで合同展を開いた6年前。団体行動が苦手なのでもちろん喧嘩をし、写真を始めて半年も経ってないのに、写真学校に通う知らない人に評価されてブチ切れていたのを思い出す。フィルムが流行っていたあの頃、「流行りが過ぎて数年後みんながやめるまで私はやる。私が残ってれば私が正義で写真家だ」なんて大口叩いたのを思いだす。シャッターを切るボタンぐらいしか知らないのに生意気だ。
月日が経った今、写真が何か相変わらずよく分からない。 だけど、私なりに写真と、写真を通した人と必死に向き合い、死ぬほどシャッター切り続けた。
写真を初めて6年経った今、初めて展示をした、斜め前のギャラリーで展示をした。 今回は個展。初めて展示をした何倍ものスペースで、たくさんの人の協力を得て、たくさんの人が来てくれた。
原宿、朝、10時。誰もいないギャラリーでラジオが流れる (♩今回のゲストは写真家の中山桜さんです~
「流行りが過ぎて数年後みんながやめるまで私はやる。私が残ってれば私が正義で写真家だ」
一生写真家でいれるよう、この先も私はシャッターを切る。 昔は括弧書きだったが、今は胸を張って言える。
私は、写真家だ。
Photo & Text Sakura Nakayama