【表参道&原宿の隠れ家カフェリスト】リトルプールコーヒー、NUMBER A、蔦珈琲…路地裏のおしゃれカフェ
裏路地の「隠れ家カフェ」が充実しているのも表参道&原宿の魅力。今回は、ひっそりと佇む素敵カフェを編集部が厳選してご紹介。青山通り裏、竹下通り裏、表参道裏…エリア別にお届けします。
(※6月現在、営業時間の短縮などが行われている可能性がありますので、予めご了承ください。)
〜 隠れ家カフェリスト〜
1. Little Pool Coffee
2. 丸山珈琲 表参道 Single Origin Store
3. 蔦珈琲店
4. Café Les Jeux Grenier
5. a Piece of Cake
6. NUMBER A
7. dotcom space Tokyo
8. CAROLINEDINER
9. J-COOK
10. LATTEST
11. カフェ・ルイジ
12. uzna omom
13. CHOP COFFEE OMOTESANDO
=青山通りエリア=
1.細い路地の先で発見「Little Pool Coffee (リトルプールコーヒー)」
青山通りから路地に1本入った穏やかな場所に、このコーヒースタンドを見つけることができる。車が通れないような、細い路地から抜け出した先にあるこちらのお店は、2016年にオープンした。美容室の一部を譲り受けて小さくスタートしたコーヒースタンドは、オーナーの人柄もあり、多くのリピーターを抱え、この数年でこの通りの顔ともいえるような欠かせない存在に。
そして2018年、このコーヒースタンドは、新たなメニュー「オムライス」を提供するために思い切ったリニューアルを行った。そして新たに加わったメニューは、コーヒースタンドの1メニューの域を超えた本格的な味と、その見た目の可愛らしさが、SNSを通じてより多くの人に愛される存在まで広げる看板メニューに。ケチャップライスを卵でくるっと包んだ「ふわふわ」と、ケチャップライスの上にオムレツを乗せ、オムレツを割ると卵が溢れでる「とろとろ」の二種類があるのでどちらも試してみてほしい。
■概要
Little Pool Coffee(リトルプールコーヒー)
住所:東京都港区南青山3-8-26-1F
電話:03-5468-5928
営業時間:【coffee stand】10:00ー18:00
【omelette rice】11:00ー16:30
定休日:水曜日 (水曜日以外は不定休)
【詳細はこちら:Little Pool Coffee(リトルプールコーヒー)】
2.壮大な世界観が詰まった一軒家カフェ「丸山珈琲 表参道 Single Origin Store」
軽井沢の名店「丸山珈琲」が2017年9月、満を持してシングルオリジンのみを扱う表参道店をオープンした。軽井沢本店、ハルニレテラス店の堂々とした店舗とは一転、南青山の路地裏でひっそりと身を隠した一軒家スタイルの店構えは、コーヒーをファッションでなく嗜好品として向き合おうとする姿勢すら感じられる。このコンパクトな空間には、ほっと緊張がほどけるコーヒーの香りと、コーヒーが持つ壮大な世界観がぎゅっと詰め込まれているのだ。
表参道店はシングルオリジンの世界でも指折りの品揃えを誇る。コーヒーについて興味が湧けば、常駐している腕利きのバリスタに思い切って話かけてみるといいだろう。豆の風味や味の特徴に始まり、生産地の気候や生産者の性格まで熟知した知識を持って、自分にぴったりのコーヒーを提案してくれる。まるで花のような香りがするコーヒー、砂糖を入れると途端にフルーティな風味になるコーヒー……など、きっと初めて出会う味わいに胸がときめくはずだ。
■概要
丸山珈琲 表参道 Single Origin Store
住所:東京都港区南青山3丁目14‐28
電話:03-6447-5238
営業時間:10:00-21:00
定休日:水曜 ※定休日が祝日の場合は営業、翌日休業
【詳細はこちら:丸山珈琲 表参道 Single Origin Store】
3.某著名建築家の自邸でくつろげる「蔦珈琲店」
青山学院の近くにある、絡み合う蔦が印象的な某著名建築家の自邸。その1階にひっそりと佇むのは「蔦珈琲店」だ。競争の激しいこの南青山で、28年間ずっと同じ場所に店を構えている。
店内に入れば、まずはバッハやモーツァルトなどのクラシック音楽がお出迎え。テーブル席の横には、季節のうつろいを感じられる庭を映す巨大な窓がある。敷居の高い店のようだが、肩を張らなくても大丈夫。「こだわりなんてのは、語るものじゃない。店の魅力はお客さんが決めるものなんだよね」お客さんが店にやってくる理由は様々。だから、あえてマスターからは自分のこだわりを語るようなことはしないのだ。
■概要
蔦珈琲店
住所:東京都港区南青山5-11−20
電話:03-3498-6888
営業時間:火曜日—金曜日 10:00-20:00
土・日・祝祭日 12:00-20:00
定休日:月曜日
【詳細はこちら:蔦珈琲店】
4.屋根裏部屋のような空間でおしゃべりを楽しむ「Café Les Jeux Grenier(カフェ レジュ グルニエ)」
表参道・骨董通りの手前の小路にある1976年から営む「Café Les Jeux Grenier(カフェ レジュ グルニエ)」。店名の通り(フランス語で Les Jeux = 遊び、Grenier=屋根裏部屋)おしゃべりを楽しむ、お茶を楽しむ場所として多くの人に愛され続けている老舗カフェだ。
人気の「オレ・グラッセ」は、ワイングラスに甘いミルクと苦いコーヒーがきれいな二層になって注がれている冷たいカフェオレ。当時どこにもないコーヒーを提供するため試行錯誤し、誕生した。そして、いつ飲んでも美味しいコーヒーを提供するため、あえて「ブレンド」の味を変えないよう研究されている。さらに、美味しさを追求した「クロックムッシュ」は、外側のパンがサクッと香ばしく、中に2種のチーズを使用している。どれもぜひ味わっていただきたい。
■概要
Café Les Jeux Grenier(カフェ レジュ グルニエ)
住所:東京都港区南青山5-9-5 村山ビル 2F
電話:03-3499-6297
営業時間:11:00〜23:00(平日)
12:00〜22:00(土日祝)
【詳細はこちら:Café Les Jeux Grenier(カフェ レジュ グルニエ)】
5.岡本太郎記念館のアートも楽しめる「a Piece of Cake(ア・ピース・オブ・ケイク)」
骨董通りから見える岡本太郎記念館入り口の小さなカフェ。ここは、岡本太郎のオブジェを眺めながら美味しい焼き菓子が食べられる「a Piece of Cake」だ。
ここのオススメは、オーナーが作る焼き菓子。濃厚なチーズとバナナの味にシナモンのスパイスがやみつきになる「シナモンバナナチーズケーキ」やカナダ産のメープルシュガー以外の甘味料を加えていない「オーガニックメープルシュガーチーズケーキ」などのケーキには、りんごとプルーンのコンポートもついてくる。爽やかな味が口いっぱいに広がる「ミントチャイ」は、スプーンでミントを押しつぶしてから飲むのがオススメ。
■概要
a Piece of Cake(ア・ピース・オブ・ケイク)
住所:東京都港区南青山6-1-19
電話:03-5466-0686
営業時間:11:00-19:00(L.O.18:30)
12:00〜22:00(土日祝)
定休日:火曜日ほか年末年始
【詳細はこちら:a Piece of Cake(ア・ピース・オブ・ケイク)】
6.クリエイティブチームこだわりのカフェ「NUMBER A(ナンバーエー)」
青山通りからとある路地へ1本入り、ものの30秒ほど歩くとこの青いカフェ・ダイナーは突然出現する。店の名前は「NUMBER A」。「なるべく意味を持たせたくなかった」という理由でこの不思議な店名はつけられたというが、「こだわりがない」わけではもちろんない。
食器・家具・空間からイベントまで幅広くプロデュースするクリエイティブチーム「THE ROUND TABLE INC.」のショーケースと位置付けられているこのカフェ・ダイナーには、細部までプライドを賭けたこだわりが詰め込まれている。
■概要
NUMBER A(ナンバーエー)
住所:東京都港区北青山3-12-2 1F
電話:03-6427-4038
営業時間:11:30〜24:00
定休日:無
【詳細はこちら:NUMBER A(ナンバーエー)】
=竹下通りエリア=
7.原宿の地下にこんな広いスペースが!「dotcom space Tokyo(ドットコムスペース トーキョー)」
原宿駅のほど近く、竹下通りの裏側に佇むビルの地下へ降りると、開放的な空間が広がる。原宿にいることを忘れてしまうほど静かな環境で営業を行うこのカフェは、中国・北京に拠点を持ち、飲食事業、デザイン、テクノロジーを展開する「dotcom」の日本1号店。
コーヒーなどのドリンク提供に、コーヒーテックの開発に携わる企業「bubble lab」が開発したDrip、Dropといったテクノロジーを活用しているのがこの店の特徴だ。テクノロジーと言うと無機質な印象を与えがちだが、作業の効率化によりバリスタさんがお客さんとのコミュニケーションに費やす時間を増やせるなど、逆に人間味あふれるサービスが可能になる。
■概要
dotcom space Tokyo(ドットコムスペース トーキョー)
住所:東京都渋谷区神宮前1-19-19 エリンデール神宮前B1F
電話:03-6721-1963
営業時間:10:00-19:00(L.o. food18:30 drink18:45)
定休日:年末年始
【詳細はこちら:dotcom space Tokyo(ドットコムスペース トーキョー)】
=キラー通りエリア=
8.“奥原宿”の本格アメリカンダイナー「CAROLINEDINER(キャロラインダイナー)」
原宿の奥、裏原通りを越えたユナイテッドアローズやクロムハーツ原宿店があるエリアはいつからか“奥原宿”と称されるようになってきた。このエリアはハワイアンカフェやアーバンサーフスタイルを提案するセレクトショップがあったり、アメ車やスケボーで道を走る人を見かけることも多かったり、アメリカ文化を感じる風が吹く。
そんな本格アメリカンダイナーの一押しメニューはボリュームたっぷりのハンバーガー。店内に展示されている「fuck the healthy」Tシャツを横目に、カロリーなんて気にせず思いきりかぶりついていただきたい。さらに飲み物にはカラフルなチェリーソーダやクリームソーダを是非。だってここは古き良きアメリカンダイナーなのだから、当時の雰囲気とスタイルにどっぷり浸かってお店を満喫するのが作法といえるだろう。
■概要
CAROLINEDINER(キャロラインダイナー)
住所:東京都渋谷区神宮前2-14-11 1F
電話:03-6721-1960
営業時間:12:00〜18:30 (last)18:00
定休日:木曜日
【詳細はこちら:CAROLINEDINER(キャロラインダイナー)】
9.薄暗いガレージの奥に広がる素敵な空間「J-COOK(ジェイ クック)」
創業は1987年。キラー通りの脇道でワタリウム美術館が開館する前から街の変遷を眺めてきた老舗カフェJ-COOKは、変わらないスタイルと美味しい洋食でお客さんのハートと胃袋をつかんでいる。
少し奥まっていて薄暗いガレージのような入口は、店内に広がる素敵な空間を引き立てるための布石かも。ジャズが静かに流れる店内は天井から光が注ぐ開放的な空間で、初めて訪れると思わず声が洩れてしまうはず。その隣にはシェードランプが灯る趣あるスペースもあって、性格の異なる2つの空間は、映画の世界を訪れたような不思議な気分にさせてくれるのだ。
■概要
J-COOK(ジェイ クック)
住所:東京都渋谷区神宮前3-36-26
電話:03-3402-0657
営業時間:8:00-22:00/火-土(L.O.21:30)
11:00-18:00/日(L.O.17:30)
定休日:月曜日
【詳細はこちら:J-COOK(ジェイ クック)】
=表参道エリア=
10.女性バリスタが出迎えてくれる「LATTEST(ラテスト)」
表参道から一本入った裏通りながらも、行列のできる飲食店や、長く愛されるカフェなどが点在するまいせん通り。その通り沿いに、少し奥まったところに入口をもつことで、他とは異なるゆったりとした時間の流れを纏うコーヒーショップLATTESTがある。
店内は、整えられたコンクリートと、ユーズド感ある木の家具でセンス良くまとめられている。午前中には店内に陽も差し込むので、清潔感ある居心地の良さを感じることもできる。
このお店は、世に女性のバリスタを送り出すというコンセプトを掲げているため、店内には女性スタッフのみ。それが、この空間とロケーション、そして提供するコーヒーと相まって、独特な柔らかい雰囲気を醸し出している。
■概要
LATTEST(ラテスト)
住所:東京都渋谷区神宮前3-5-2
電話:03-3478-6276
営業時間:10:00 〜 19:00
定休日:無
【詳細はこちら:LATTEST(ラテスト)】
=明治通りエリア=
11.デザイナー“ルイジ・コラーニ”の直筆スケッチも必見「カフェ・ルイジ 」
ハワイ発のパンケーキ屋さんEggs’n Thingsが目印の旧プロペラ通りに、一軒の老舗カフェ「カフェ・ルイジ」がある。惜しまれながらも閉店したカフェピアザのオーナーや、CA4LAの社長も行きつけというこのお店がオープンしたのは、36年も前のこと。本場パリの三大カフェの一つであるカフェ・ド・フロール、その表参道店の総支配人を任されていたオーナーのおすすめは、深煎り豆を使った力強いエスプレッソで、ドイツのマイスターが手作りするケーキとの相性もぴったりだ。
海外からのお客さんも多く訪れるお店には、オープン当初の常連客だった著名な工業デザイナー“ルイジ・コラーニ”氏の作品がたくさん飾られ、店内奥の壁には直筆のスケッチも描かれていた。オーナーが淹れるコーヒーと奥さんが当時手作りしていたケーキのクオリティに惹かれ、友人関係になった二人。切っても切れない関係になった店名にまつわるエピソードなど、今も続く二人の素敵な交流については、ぜひお店で尋ねていただければと思う。
■概要
カフェ・ルイジ
住所:東京都渋谷区神宮前4-31-1
電話:03-3470-0977
営業時間:11:00-22:00/月-土
11:00-21:00/日祝
定休日:無
【詳細はこちら:カフェ・ルイジ】
=キャットストリートエリア=
12.友人宅のような気分でのんびりできる「uzna omom(ウズナオムオム)」
キャットストリート沿いのマンションの1室。マンションの階段を上がった先の2階、203号室がカフェ通がこぞって通う「uzna omom(オーナーが自身の名前「杏子」と好物の“もも”を逆さにしたものを合わせて名付けたらしい)」だ。
まるで友達の家のように居心地の良いカフェ。このマンションの一角で、ブームが来る前からパンケーキを振る舞い続け、都会の喧騒から逃れてきた人々を癒してきた。キャットストリートが見下ろせる窓のそばには、ゆったりと座れるソファと、アートブックや漫画など沢山の本が並ぶ本棚。中には、友達から頂いたおもちゃもあり、気取らないゆるさにホッと肩の力が抜ける空間だ。
■概要
uzna omom(ウズナオムオム)
住所:東京都渋谷区神宮前5-17-8 原宿XSビル203
電話:03-3499-2337
営業時間:平日 12:00-18:00 (L.O.17:00)
土日祝 11:00-18:00 (L.O.17:00)
定休日:月曜日
【詳細はこちら:uzna omom(ウズナオムオム)】
13.住宅地で見つけたアートが詰まったカフェ「CHOP COFFEE OMOTESANDO(チョップコーヒー表参道)」
神宮前の路地裏を歩いていたら、ふと足が止まった。住宅地の一角に突如として現れる、スタイリッシュで可愛らしい白い外観。2017年6月にオープンした「CHOP COFFEE」は、その佇まいだけにとどまらず、店内にもこだわりが散りばめられていた。
芳ばしい香りが漂う店内は、窓からの光と木のぬくもりが感じられる居心地の良い空間だ。コーヒー豆はヨーロッパ生まれの焙煎機GIESENで自家焙煎。焙煎の具合で美味しさを追求した至極の一杯のほか、ノンカフェインのDECAFを楽しめるなど、幅広いニーズに応えてくれるのも嬉しい。
■概要
CHOP COFFEE OMOTESANDO(チョップコーヒー表参道)
住所:東京都渋谷区神宮前5-44-12 1F
電話:03-6427-5335
営業時間:9:30-18:30/月-金
11:00-18:00/土
定休日:日祝
【詳細はこちら:CHOP COFFEE OMOTESANDO(チョップコーヒー表参道)】
大通りだけでなく、路地裏まで楽しめるのが表参道&原宿。ショッピングや街巡りのあとには、隠れ家カフェでゆっくりとした時間を過ごしてみては。
Text:Ayaka Minoda