“エモい”才能が集結
米原康正がキュレーションするギャラリー・tHE GALLERY HARAJUKUにて、かすみらんちの個展「誘惑(temptation)」を2023年8月6日(日)~13日(日)、葵の個展「台北の日日」を8月17日(木)〜23日(水)の期間で開催する。
かすみらんちは、主に油絵風のタッチで作品を制作するイラストレーター。現在実施中の個展「誘惑(temptation)」では、未公開の新作6作品とリメイク含む計19作品を展示している。米原はかすみらんちの作品について「リアルに見えて少しも現実の点が見えてこない。その代わり伝わってくるのはその時代のリアルな匂い。現実は小さな点の集合体ではない。点が溶け合ってひとつになったもの」とプレスリリースにてコメントを寄せている。
一方で、8月17日(木)より個展「台北の日日」をスタートさせる葵は、2001年生まれのフォトグラファー。高校生の頃から写真家としての活動を開始し、SNSやさまざまなメディアで多くの注目を集めている。本展は、アメリカ・カリフォルニア生まれのワークウェアブランド・BEN DAVISと共同で制作・開催されており、2021年にも同様の写真展を開催している。今回は台北でロケを実施。BEN DAVIS 2023 SUMMER COLLECTIONを魅力的に写し出している。
葵の作品について、米原は「葵は写真を撮る時ポーズではなくモデルに今を感じてもらうように指示をする。彼女の写真はモデルが写真を撮られるのではない。モデルの今を葵が切り撮るのだ。葵はそんなモデルの今にいつだって恋をする。それは葵が高校の写真以降、自分の写真をいつの場合でもドキュメントとして完成させようする行為でもある。今は切り撮られた瞬間に過去になる。過去の恋はいつも甘酸っぱくて切ない。それが葵の写真が『エモい』理由なのだ」と自身のnoteで語った。8月17日(木)、会期初日にはオープニングレセプションが18:00〜20:00で開催される。
イラストと写真。それぞれの角度から、若者の“今”をエモーショナルに切り取る2人のアーティスト。Z世代が集う原宿の街で、瑞々しく新しい表現に触れてみよう。
■概要
かすみらんち 個展「誘惑(temptation)」、葵 個展「台北の日日」
開催期間:2023年8月6日(日)~8月13日(日)、8月17日(木)〜8月23日(水)
営業時間:12:00〜19:00
開催場所:tHE GALLERY HARAJUKU
住所:東京都渋谷区神宮前3丁目20-21 1階C
>>EDITOR’S VOICE
GYRE地下1Fにある表参道のCIBONEでは、現在、alcarol(アルカロール)の10周年を記念した日本初個展「Process -10years of alcarol-」を開催中。tHE GALLERY HARAJUKUからも徒歩7分ほどで行ける場所にあるので、興味のある方はこちらにも足を運んでみてください。
Text:Arisa Watanabe
INFORMATION
原宿のtHE GALLERY HARAJUKUで葵とかすみらんちの個展が開催 写真とイラストで切り取る若者の姿
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前3丁目20-21 1階C
- 営業時間
- 11:00〜19:00
- 定休日
- 7日(月)、8日(火)