日常の景色は、至ってシンプル？
神宮前6丁目のギャラリー「THE PLUG」にて、現代美術家・米山由夏の個展「Fleeting Scenes」が開催される。2024年5月16日（木）〜 5月19日（日）まで。開催前日の15日（水）には、19:00よりオープニング レセプションを予定。
米山由夏は、1999年静岡県生まれ。東京藝術大学 美術学部絵画科 油画専攻を卒業し、同大学大学院 油画技法・材料第一研究室に在籍中の現役学生だ。2023年には、神宮前の「TRUNK(HOTEL)」や、アメリカ・ロサンゼルスでも個展を開催するなど、日本国内にとどまらず海外にも活動の場を広げている。
本展では、これまでの米山の展示史上最多点数の絵画作品を展示。鮮やかな背景色をバックに、大きなオブジェクトの配置が特徴、鑑賞者に新しい視界を与える米山の作品は全て、「米山が実際に日常の中で見た景色」が描かれている。「オブジェクトの本来の形、光や影の形、それらが重なり繋がる形、その瞬間に偶然現れた形」など、米山の視点で捉えた瞬間をキャンパスに収めているという。
いわく「丸や三角、四角のような単純な形ほど、小さなアクションで大きな変化を見せる」と、リリースに寄せている米山。その時々の天気や時間帯、見る側の角度・距離、他の物体との配置など、周囲の状況から多大な影響を受け変化するオブジェクトの一瞬を逃さず、記録し作品に落とし込んでいる。
作品に描かれるオブジェクトは、そのシンプルな形状からさらに情報を削ぎ落とされ、具体と抽象を行き来しながら画面の中で再構築される。その過程を経て、鑑賞者に誇張されたビジョンを共有することで、米山の日常的な視界が垣間見える作品展示だ。
建物や人、視覚的な情報や多様な音が溢れているオモハラエリア。ついつい色々な刺激に目移りしてしまう魅力的な街だけれど、ふと興味を抱いた一点を見つめてみれば、そのシンプルさと微細な変化に驚くはず。そんな風に情景を切り取る感覚を、今回の展示から感じ取ってみてほしい。
■概要
Yuka Yoneyama Art Show "Fleeting Scenes"
開催期間：2024年5月16日（木）〜 5月19日（日）
オープニング レセプション : 2024年5月15日（水）19:00〜21:00
開催場所：THE PLUG
住所：東京都渋谷区神宮前6-12-9 1F
営業時間：12:00〜19:00
定休日：会期中無休
＞＞EDITOR’S VOICE
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※敬称略
Text：Rumi Hasegawa
INFORMATION
神宮前・THE PLUGにて、米山由夏個展「Fleeting Scenes」が開催 儚い日常を映し出す
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前6-12-91F
- 営業時間
- 12:00〜19:00
- 定休日
- 会期中無休
- 開催期間
- 2024年5月16日（木）〜 5月19日（日）
- 長谷川瑠美
外部ライター
