
“スーパーフード”として愛されはじめた昆虫たち。
表参道&原宿に関するアンケート調査を通して、街の今の気分をキャッチしようというコーナー「OMOHARA総研」。OMOHARAREALのSNSを活用して、街のユーザーのリアルな思考・感覚を探ります!
※OMOHARAREALのInstagramでは、フォロワーの88%が「月に1度は表参道か原宿に来る」と回答。年齢層は1位が25-34歳(37%)、2位が35-44歳(25%)、3位が18-24歳(20%)(2019年4月9日時点)。現在のフォロワー数8,432人(2020年3月26日時点)。
【今回のアンケート調査①】
「次世代食品として注目を集めている『昆虫食』。食べることへの抵抗は?」
表参道にある屋台村「COMMUNE」には、2020年3月末までの期間限定で昆虫食にフォーカスした「シルクフードラボ」が登場。蚕(かいこ)を原料に使ったハンバーガーやスープ、スナックなどを味わうことができる。
さて、「昆虫食」と聞いて真っ先に思い浮かべるものは何だろうか。イナゴの佃煮?蜂の子?イモムシ?
きっとウヨウヨとした、いわゆる“ゲテモノ”的なイメージをする人が多いだろう。しかし今、昆虫食は世界的に熱い視線を集めていて、環境や健康に対する感度が高い海外セレブたちの間でも“スーパーフード”としてブームになりつつあるのだとか。
ではなぜ今、昆虫食なのか。そのもっとも大きな要因の一つが、世界的に危惧されている食糧問題だ。地球規模での気候変動や人口増加により、このままいけばそう遠くない将来、私たちは十分に食べ物を確保できなくなるといわれている。
現在の私たちの主なたんぱく源は、肉、乳、卵、大豆。これらに比べて、食用の昆虫は効率よく生産できる上、たんぱく質以外の栄養素も豊富に詰まっているのだそう。
これまでも新しいカルチャーをいち早く取り入れ、発信してきた表参道&原宿だが…今の街の人たちは、昆虫食を食べることに抵抗があるのだろうか。
【調査結果】
抵抗がある:70%
抵抗がない:30%
(回答数120名)
ということで、30%が「抵抗がない」と回答。まだ70%は抵抗を覚えるものの、10人中3人の人が昆虫食を受け入れるという結果は、新しいカルチャーに寛容なオモハラユーザーならではとも感じられる。
【今回のアンケート調査②】
「『昆虫食』を実際に食べたことはある?」
一口に昆虫食と言っても、“ありのままの姿”のものを食べるばかりではない。現在、国内外では多くのベンチャー企業が“美味しい”昆虫食の研究を進めており、たとえば粉末状のコオロギを練りこんだプロテインバーやスナックなど、さまざまな昆虫食アイテムが登場している。
前述の「シルクフードラボ」のように、表参道&原宿でも昆虫食を取り入れる動きがあるが、この街で実際に昆虫食を食べたことがある人はどれくらいいるのだろうか。
【調査結果】
ある:10%
ない:90%
(回答数132名)
ほとんどの人が「昆虫食」にトライしたことがないと回答。アンケート調査①で「抵抗がない」と答えた人が30%いると考えると、単純計算で約20%の人は「抵抗はないが食べていない」ということになる。まずは「シルクフードラボ」で提供されているハンバーガーやスナックのように、取り入れやすいものからチャレンジしてみてほしい。
はたして昆虫食は、カルチャーの発信地である表参道&原宿から日本全国にブームを巻き起こすのだろうか。今後も昆虫食に関するニュースをキャッチした際には、いち早くNEWSコーナーで追っていきたい。
Text:Natsuno Aizawa