「原宿駅」なぜ建て替え?
表参道&原宿に関するアンケート調査を通して、街の今の気分をキャッチしようというコーナー「OMOHARA総研」。OMOHARAREALのSNSを活用して、街のユーザーのリアルな思考・感覚を探ります!
※OMOHARAREALのInstagramでは、フォロワーの88%が「月に1度は表参道か原宿に来る」と回答。年齢層は1位が25-34歳(37%)、2位が35-44歳(25%)、3位が18-24歳(20%)(2019年4月9日時点)。現在のフォロワー数8,301数人(2020年2月27日時点)。
【今回のアンケート調査】
「『原宿駅』建て替えには賛成?反対?」
JR東日本は、東京オリンピックに向け山手線原宿駅の新駅舎を2020年3月にオープン。旧駅舎はその後解体するとし、建て替えを発表した。
現在の原宿駅は1924年(大正13年)に竣工し、90年以上の歴史を持つ都内最古の木造駅舎。しかし、既に乗降者数が1日7万人を超え、東京オリンピック会場となる国立代々木競技場に近いことから、今以上の混雑は必至。さらに防火地域である駅周辺の建物に求められる耐火性能を満たしていないこともあり、解体することが決まった。
高い文化的価値があるものの、現在の混雑状況を考えると限界を迎えているのも事実…。この街に頻繁に出入りするユーザーはどう考えているのだろうか?
【調査結果】
賛成:41%
反対:59%
(回答数98名)
ということで、過半数が「反対」と回答。原宿のシンボルとしてこれまで存在し続けた駅舎を見られなくなることは、理論を超えて「寂しい」と感じる人が多いようだ。
★しかし朗報も! JR東日本によると、現駅舎は東京オリンピック・パラリンピック終了後に解体されるが、その後、防火地域の基準に適した材料を用い、現在の駅舎を再現した形で復活する予定という発表も行われた。(駅としての機能を果たすかどうかは未発表。)
【おまけアンケート調査】
「1970年代まで存在した『神宮前駅』を知っている?」
ちなみに、このエリアを代表するもうひとつの駅「表参道駅」にも、大きな転換期があった。実は表参道駅は、1970年代まで「神宮前駅」という名称だったのだ。「原宿駅」に引けをとらず、「表参道駅」にも長い歴史があり、幾度の変化を経て今の駅に至っている。
表参道駅が1939年〜1972年まで「神宮前駅」という名前だったことを、どれくらいの人々が知っているのだろうか?
【調査結果】
はい:12%
いいえ:88%
(回答数100名)
ということで、9割近い人が「神宮前駅」であった過去を知らなかった。現在の「表参道駅」に愛着がある方は、「神宮前駅」の歴史も知るとより思い入れが深まるかも? 「表参道駅」「神宮前駅」について詳しく知りたい方は、こちらの記事【幻の「神宮前駅」は今も存在⁉︎ 「表参道駅」のヒストリー】をチェック!
様々な人々が集まり、カルチャーを生み続けている街。「駅」は、そんな街のムードを作るための重要なパーツである。「原宿駅」「表参道駅」の歴史&未来に、これからも注目していきたい。
Text:Ayaka Minoda