4. 国際連合大学
設計:丹下健三
竣工:1992年
住所:東京都渋谷区神宮前5丁目53−70
日本建築界の巨星、丹下健三氏によって設計された国連大学。花こう岩打ち込みのコンクリートで仕上げられたシンメトリックなファサードと、側面から見える巨大なブレース(補強材)が力強い印象を与える。大学の広場・中庭を使用して、2009年から毎週末、日本各地の農産物を販売するファーマーズ・マーケットが開かれており、地域の交流の場としても活用されている。
5. ドーリック南青山
設計:隈研吾
竣工:1991年
住所:東京都港区南青山2丁目27-14
2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場の設計を手掛けたことでも有名な隈研吾氏による設計。彼の建築スタイルの中でも、初期のものとなる「ポスト・モダン」時代を代表する建物の一つである。通りにそびえる大きな柱は、ギリシャ建築のドリス式オーダー(柱)をモチーフにしており、その柱の中にはエレベーターが組み込まれ、各階ごとにフロアが扇状に広がるユニークな造りとなっている。
6. サニーヒルズ南青山
設計:隈研吾
竣工:2013年
住所:東京都港区南青山3丁目10−20
住宅地の中で、ひと際目を引くデザインのパイナップルケーキ専門店。先ほど同様、隈氏による設計だが、あれから時代を経て、「和の大家」と呼ばれるに至る設計手法が用いられている。店内で感じることができる木漏れ日のような日差しやヒノキの香りは、台湾の山中に育った創業者の「都会にも木々が必要」という思いによるもの。それを”地獄組み”と呼ばれる日本伝統の技で見事に叶えてみせた。
★パイナップルケーキの詳しいご紹介はこちらから。
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