1. 表参道ヒルズ
設計:安藤忠雄
竣工:2006年
住所:東京都神宮前4丁目12-10
”世界のANDO”として名高い建築界の巨匠、安藤忠雄氏によって建設された複合施設「表参道ヒルズ」。表参道の傾斜やケヤキ並木を、館内のスロープや建物の高さなど、建築デザインに見事に活用したことで、周囲の環境に自然と馴染み、敷地の存在感を際立たせる建物に仕上げた。かつてこの場所に建ち、数々のクリエイターたちに愛された同潤会アパートも一部再現され、時代を超えて、街の一時代を築いた歴史的風景を見せてくれている。
★ハーバード出身の建築家・各務太郎氏による建築解説コラム「表参道ヒルズ/現代建築の覚悟」もご一読を!
2. コープオリンピア
設計:東京コープ
竣工:1965年
住所:東京都渋谷区神宮前6丁目35-3
1964年の東京五輪の翌年、オリンピック会場を見渡す立地にその名の由来を持つ日本初の億ション「コープオリンピア」が完成した。1階にレストランや各種店舗、ルーフテラスにはプールが完備されるなど、既に建築内部に都市的機能を伴う集合住宅であったが、隣接する表参道・原宿の環境も建物の一部として機能し、今もなお共に価値を高め合っている。
★ハーバード出身の建築家・各務太郎氏による建築解説コラム「コープオリンピア/ル・コルビュジエへの挑戦」もご一読を!
3. フロム・ファーストビル
設計:山下和正建築研究所
竣工:1975年
住所:東京都港区南青山5丁目3−10
「ファッションを中心とした新しいデザインの時代の出発点となるビル」という意味が込められたネーミングどおり、洗練された商業施設が集まる南青山ブランドを築き上げるきっかけとなった建物。店舗・オフィス・住居を複合した構成を始め、これまで主流とされてきた機能的な動線計画ではなく、複雑で自由な回遊性のある造りも、当時としては珍しいものだった。
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