古書日月堂 / 朱赤とダークグレーのタイムカプセル
(2017/09/18)
風通りのよい、ゆったりとした雰囲気の根津美術館前の交差点。この角地に建つパレス青山は個性的で通好みの店が集まる。なかでも、とりわけ特異な存在感を出している店が「古書日月堂」だ。
ビビッドな朱赤の入り口、店内は朱赤とダークグレーのツートン。本棚に並ぶ書籍やエフェメラと呼ばれるチラシ・葉書などの商品を見るまで古書店だと思えない、ピリッと引き締まったモダンな空間だ。そこに並ぶのは、1900年代初頭の百貨店のノベルティや、江戸時代末期~明治初めの寺社の設計図面、フランス革命以前に出版されたローマ建築の図面部分という代物だという。このギャップに驚きを隠せない。過去と現代を行き来しているような気分になる。
2002年に表参道に移転してきた当時から風化していないモダンな空間。ここで読む古書は、逆に新しい情報に溢れているような気さえする。実際に、古書には現代でも通用しうる精巧な図や、大胆なデザイン画を配しているものも少なくない。
この店の敷居は高いと思うし、ポテンシャルを最大限に味わうには相当の知識が必要だ。ただ、歴史への敬意とそれに触れることへの期待を持ち合わせれば、本棚に濃縮された遥かな年月を手に取ることができる。「過去は古いもの」という固定概念が崩れる貴重な経験を、体験してみてはいかがだろうか。
ビビッドな朱赤の入り口、店内は朱赤とダークグレーのツートン。本棚に並ぶ書籍やエフェメラと呼ばれるチラシ・葉書などの商品を見るまで古書店だと思えない、ピリッと引き締まったモダンな空間だ。そこに並ぶのは、1900年代初頭の百貨店のノベルティや、江戸時代末期~明治初めの寺社の設計図面、フランス革命以前に出版されたローマ建築の図面部分という代物だという。このギャップに驚きを隠せない。過去と現代を行き来しているような気分になる。
2002年に表参道に移転してきた当時から風化していないモダンな空間。ここで読む古書は、逆に新しい情報に溢れているような気さえする。実際に、古書には現代でも通用しうる精巧な図や、大胆なデザイン画を配しているものも少なくない。
この店の敷居は高いと思うし、ポテンシャルを最大限に味わうには相当の知識が必要だ。ただ、歴史への敬意とそれに触れることへの期待を持ち合わせれば、本棚に濃縮された遥かな年月を手に取ることができる。「過去は古いもの」という固定概念が崩れる貴重な経験を、体験してみてはいかがだろうか。
INFORMATION
古書日月堂
- 住所
- 東京都港区南青山6-1-6パレス青山205号
- 電話
- 03-3400-0327
- 営業時間
- 12:00-20:00
- 定休日
- 月・水・金曜 : 不定休
日曜:定休日
