宇宙アートプロジェクトにも注目
hpgrp GALLERY TOKYOにて、野村康生(のむら やすお)の個展「Me to Me -宇宙を内と外に境界した自己との対話-」を開催中。会期は、2022年12月10日(土)まで。
野村康生は、ニューヨークを拠点に活動する概念芸術や観念芸術を得意としたアーティスト。”高次元”をコンセプトに、物理や数学、宇宙をテーマとした作品を手がける。東京大学やハーバード大学の異分野の研究者との交流・対話から着想を得た、アートや科学の枠組みを越えた制作・プロジェクトが国内外問わず注目を浴びている。
hpgrp GALLERY TOKYOでは5年ぶりとなる野村康生の個展。新作の体験型作品と、2023年に予定されている宇宙アートプロジェクトが披露されている。メインとなるのは、鑑賞者が自らの内面的宇宙と外面的宇宙を重ね合わせる自己対話型の立体作品「Me to Me」だ。鑑賞者自身が作品に入り、鏡に映し出された自分と向き合う体験型の作品展示となっている。そのほかにも、2023年1月に国際宇宙ステーションに送られるアート作品「PION Plate」の紹介や、宇宙空間へアート人工衛星を打ち上げるためのクラウドファンディングも実施される。今後の野村の宇宙アート構想について概観できる貴重な機会となっている。
野村康生が展望する宇宙アートの一端に触れられる今回の個展。アート好きだけではなくSF好きにもたまらない展覧会となっている。実際に作品を国際宇宙ステーションに打ち上げるというのも夢のようなスケールだ。一見、突飛な発想のように思えるが、実際は堅実なプランに裏打ちされたプロジェクトであり、作品に触れることで、説得力を持ったリアリティを感じさせてくれるだろう。南青山の街で、大いなる宇宙と自分自身の宇宙に思いを馳せてみてはいかがだろうか。
■概要
野村康生 個展「Me to Me -宇宙を内と外に境界した自己との対話-」
開催期間:2022年11月9日(水)〜12月9日(土)
営業時間:12:00~19:00
開催場所:hpgrp GALLERY TOKYO
定休日:日曜、月曜、火曜
住所:東京都港区南青山5-7-17 小原流会館B1F
電話番号:03-3797-1507
■キャプション
画像1:「Me to Me」2022 / 鏡、ガラス、LED照明、カラーフィルム 、アクリル板、アロマディフューザー、音響システム、椅子 / 可変
画像2〜5:野村康生個展「Me to Me -宇宙を内と外に境界した自己との対話」展示風景
※お出かけの際はマスク着用の上、こまめな手洗い・手指消毒を行い、混雑する時間帯、日程を避けるなどコロナウィルス感染症対策を十分に行いましょう。
>>EDITOR’S VOICE
hpgrp GALLERY TOKYOから徒歩5分ほど。「BLOOM&BRANCH AOYAMA」内に店を構えるカフェ「COBI COFFEE AOYAMA」は一角のスペースでありながら、洗練された空間とこだわりのスペシャリティコーヒーが自慢のコーヒーショップだ。展覧会終わりに格別な一杯で、一息ついてみてはいかがだろう。
※敬称略
Text:Kousuke Okutsu
INFORMATION
南青山・hpgrp GALLERY TOKYOにて野村康生の個展を開催中
- 住所
- 東京都東京都港区南青山5-7-17 小原流会館 B1F
- 電話
- 03-3797-1507
- 営業時間
- 12:00~19:00
- 定休日
- 日曜、月曜、火曜
- 開催期間
- 2022年11月9日〜12月10日