気分はニコライ・バーグマン
斬新なクリエイティブで人々を魅了するフラワーアーティストが手がける同名のブランド、「ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン」は、南青山の一角を拠点にフラワーショップの他、カフェやアートギャラリーを運営し、花を通じた様々なコミュニケーションを図っている。
実は、ブランドの大きな取り組みの一つに「Nicolai Bergmann International School of Floristry(ニコライ バーグマン インターナショナル スクール オブ フローリストリー)」がある。世界中の花や最新のデザインを楽しめるフラワーデザインスクールとして、初心者からプロレベルの人を対象に生花やプリザーブドフラワーのデザインとテクニックを学ぶことができるのだ。
梅雨シーズンを迎えようとしているころ、「ぜひ、アジサイのフラワーアレンジメントを体験してみませんか?」という知らせが届いた。見慣れたアジサイの花とニコライ バーグマンの新鮮な組み合わせと、果たしてどんな風にそのテクニックを教えてもらえるのか。興味が沸いたのでさっそく体験にうかがった。
※スクールはマスク着用の元、ソーシャルディスタンスに配慮して行われました。
会場は「ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン フラッグシップストア」二階のアトリエスペース。参加していた受講生の性別や年代は多様で、青山近辺で働いている人が仕事帰りに寄ったり、周辺に住んでいる人が空き時間を利用してクラスに参加することが多いそうだ。
スクールには基礎を学ぶ初心者向けのクラス「GROW」、週末1回から受講できる「POP UP」、ニコライ・バーグマン本人が講師となってワークショップを行う「CREATIVE WORK SHOP」など多様なメニューが用意されている。取材で受講したのは中級者向けクラスの「BLOOM」。
メインの「アジサイ」は島根県のオリジナル品種「万華鏡」。花色のグラデーションが特徴的で、万華鏡のようにきらめくような花色からその名が付けられた品種だ。シャープな花弁、鮮やかな青色を放つ「アジサイ」のセレクトが、ニコライ バーグマン フラワーズ & デザインのビビッドなイメージと結びつき“らしさ”を感じさせる。
講師はニコライ バーグマン フラワーズ & デザインのシニアトレーナーとして活躍する西垣 拓哉さんが務める。都内を中心にポップアップなどの講習にも出向き、ブランドのデザイン性とその技術を広く伝えている人物だ。
講習ではまず西垣先生の実演を見たのち、アレンジメントにしつらえるためのパーツを作るところから自分の手で行う。
できるだけ素材をムダにしないよう、花が折れてしまった時の対処方やすぐに腐らないようにあらかじめ葉を落とすなどレクチャーしてくれた。細部に気を配ることが美しいアレンジメントを作る秘訣。
「植物の造形は人の思うようにはならないから、深く考えないこと」。その言葉が印象的で、草花に対する敬意とニコライ バーグマンの創造性を象徴しているように思えた。
スクールの一角には、ニコライ・バーグマンが日本店のプロデュースをするデンマークのチョコレートブランド「Summerbird ORGANIC」の人気商品「クリームキス」や飲み物も用意されていた。メレンゲのふわふわクリームとパリッとしたチョコの食感が絶妙。
ひとつひとつ、丁寧に花と植物の形に沿って配置していくことで、ニコライ バーグマン流の独創的なスタイルに仕上がった。完成作品は先生が写真を撮影しその場でプリントアウトしてくれる。
最後は丁寧にニコライ バーグマンのショッパーに包んでくれるのも嬉しい。このショッパーに入るだけで、まるで本当に商品として売られていたかのような風格が漂う。
ニコライ バーグマンが提案するスタイリッシュで洗練されたアレンジメントやブーケに込められた、植物へのリスペクトを大いに実感した体験となった。自分の手で作る経験を通して、店舗で売られているアレンジメントがより魅力的に見えるかもしれない。
受講した中級クラス「BLOOM」は次回「Autumn Cube Arrangement」をテーマに2021年9月16日(木)に開催予定。また、初級クラス「GROW」は9月14日(火)、9月15日(水)の日程で「Autum Bouquet」をテーマにそれぞれ開催される予定だ。
各クラス1レッスンから受講でき、1年間で8回分受講できるメニューも用意。扱うテーマや花は参加回ごとにシーズナルに変わるので、詳しくは随時更新されるオフィシャルサイトを参照してほしい。
■概要
Nicolai Bergmann Flowers & Design Flagship Store
住所:東京都港区南青山5-7-2
電話番号:03-5464-0743
営業時間:10:00〜19:00
定休日:不定休
オフィシャルサイト(スクール):https://www.nicolaibergmann.com/school/
インスタグラム:@nicolaibergmann