原宿のまちの食堂!ハラカドが誇る飲食フロアHARAJUKU KITCHEN & TERRACE
2024年4月17日(水)、神宮前交差点の新しい商業施設「東急プラザ原宿 ハラカド」がオープン。2021年9月に、まだ基礎工事中の「ハラカド」(そのときは当然名前すらなかった)に設置された工事用仮囲いについて記事を書かせてもらった。
それからおよそ2年半の歳月が流れ、あっという間に建物が完成。先日行われたメディア向け内覧会に編集部員とともに参加したので、内覧会の写真とオープン後の様子も踏まえながらエリアごとに見どころを紹介していこう。これからハラカドを訪れる際の参考にしてみてほしい。
本稿ではハラカド5F-6Fフロア、個性的で多様性のある飲食店が並ぶ「HARAJUKU KITCHEN & TERRACE」をレポートする。※記事末に他フロアのレポート記事リンクを記載
神宮前交差点の台所 見晴らしの良いテラスもあるよ 「HARAJUKU KITCHEN & TERRACE」
「HARAJUKU KITCHEN & TERRACE」は5F-6Fの飲食フロアと7F屋上テラスにかけての、のべ860坪の面積にさまざまな店舗が集積され、多様な国々の料理を提供するエリア。“クリエイティブを刺激するまちのたまり場”というコンセプトのもと「原宿のまちの食堂」として定着することを目指している。
5Fに上がるエスカレーター正面には、人気レストラン「sio」が運営する新時代のファミレス「FAMiRES」がどーんと広がっている。
円型のソファが象徴的。いつからか確かに円型のソファ=ファミレスというイメージがあるのはなぜなのか。全体的に奇抜すぎないプレーン感とほんのちょっとの個性をスパイスに。内装からも漂うsioっぽさ。
ザ・ファミレスなメニューの数々。おいしさはもちろん。見た目だけでワクワクできるのもファミレスらしさだ。
オープン後の「FAMiRES」も盛況の様子だった。
そこから折り返すとちょっと雰囲気変わって、繁華街の路地に入り込んだような気分に。
「原宿牡蠣屋TokyoSeafood」、「マグロ問屋 恵み」などの本格海鮮が楽しめるお店も。
「マグロ問屋 恵み」の寿司。回転寿司方式で、さまざまなマグロの寿司が楽しめる。
内覧会では実際に食べることができた。気軽かつカジュアルに牡蠣やマグロが楽しめるのは、食事としてはもちろんお酒のお供にももってこいだ。
「原宿牡蠣屋TokyoSeafood」の試食として内覧会で提供していたのは蒸し&焼きの二種類の牡蠣。
下北沢の人気焼き鳥店「ヤキトリてっちゃん」が運営する隈研吾がデザインを手がける「トーキングゴリラ」がハラカドに降臨。焼き鳥だけでなくテイクアウトにも良さそうなおつまみメニューを提供していておいしそう。アルファベットを加工した什器や内装がインパクト大。
みんなが知ってるとんこつラーメンの名門「一風堂」といったメジャーどころまで、よりどりラインナップ。内覧会当日は試食もさせてもらえたので、そりゃ目に入ったら食べたくなっちゃうってわけ。
そして、原宿と言ったら外すことはできない店、「紫金飯店」も堂々たる存在感を放っていた。地元民からアーティスト、デザイナー、クリエイターたちまでがこよなく愛する原宿の看板街中華のひとつ。
紫金飯店ではN.HOOLYWOODが制作したユニフォームも話題を呼んだが、今回新たにハラカド仕様にマイナーチェンジ。2Fにある「47'」とコラボしたトリプルネームのベースボールキャップもあり、アイテムから N.HOOLYWOODデザイナー・尾花大輔氏の愛情と紫金飯店との絆を感じる。
紫金飯店名物、黄金の輝き、「玉チャ(玉子チャーハン)」をハラカドで食べられる!これだけでめちゃくちゃ嬉しい。昼はもうひとつ、賄いから生まれたという「青椒肉絲ナポリタン」との2本立て。餃子もあるので、冷蔵庫にズラリと並んだ酎ハイや赤星なんかで一杯やれたら最高だ。
黄金色に輝く玉チャは何度食べても絶品。内覧会では厨房に入らせてもらったが、おいしさを支えるその技量に魅了されてしまった。
6Fは「神宮前の交差点でゆったりしよう」をテーマにのんびりとした公園や広場のような空間。多国籍なお店が並んでおり、テラス席でもたべやすいように、フィンガーフードやスイーツ、ドリンクに特化した店が多い。
これからの季節はフラッと訪れてテイクアウト。そのまま表参道・原宿の街を見渡せるテラスに出て一息つくのが良いだろう。
原宿の老舗であり名洋菓子店、コロンバンの創業者のために描かれたという岡本太郎氏の作品も飾られている。タイトルは「夢」。この場所に集まって飲食をともにしながら夢を語り合い、それを叶えていく若者たちが今後生まれていく、そんなエモーショナルなストーリーが場所を起点に実現していくことを祈りたい。
5F-7F屋上テラスまで内外フレキシブルな導線で、自由度の高い使い方ができるのが良い。天気が良ければ外で食べるご飯は格別だろう。
今夏にはモバイルオーダーも導入予定で、待たずにフードやドリンクを受け取れるシステムも。そうなると利便性もグッとアップするだろう。
オープンからまもなく、7Fではウィスキーブランド「デュワーズ(Dewar's )」のルーフトップバーイベントが4月21日(日)まで行われている。開催初日から賑わいを見せていた。
このように7Fはブランドや企業がイベント利用できるスペースとして運用。今回はルーフトップバーとしてのオープンしているが音楽イベントもできるような仕様になっている。
「ハラカド」の建つ神宮前交差点にインスピレーションを得たオリジナルの開業記念カクテル「Heart of Catalyst」 。場を触媒に、さまざまな感性が交差する「ハラカド」の多様性を表現しているという。バーテンダー・中村敦氏によるもの。
神宮前交差点の「たまり場」というコンセプト通り、幅広い年代、性別、国籍の人が集う場所になれば、これまでと違った面白いスポットになりそうだ。
■概要
東急プラザ原宿「ハラカド」
「HARAJUKU KITCHEN & TERRACE」
オープン日:2024年4月17日(水)
場所:東急プラザ原宿「ハラカド」B1F
住所:東京都渋谷区神宮前6-31-21
営業時間:物販・サービス店舗 11:00~21:00、飲食店舗 11:00~23:00
※一部店舗は異なる
定休日:不定休
>>ハラカド1F-4F、ショッピング&クリエイター向けのコアスペースレポート
Text:Tomohisa Mochizuki
Photo:OMOHARAREAL編集部