「TAKEO KIKUCHI」旗艦店3Fで営業 8年の歴史に幕
明治通り沿いのフレンチベーカリー「RÉFECTOIRE(レフェクトワール) 」が2020年6月30日(火)をもって閉店した。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け休業が続いていたが、営業再開を待たずしてのクローズとなった。
同店があったのは、全面ガラス張りの建物が目を引く「TAKEO KIKUCHI」旗艦店の最上階。手掛けていたのは、京都の人気ベーカリー「Le Petitmec(ル・プチメック)」だ。一見すると接点のなさそうな両者。しかし出店までには、いくつかの出会いが重なり、最終的にはデザイナー・菊池武夫氏による直々のラブコールで出店が実現した。
>>詳細はこちら(EPISODE - 京都の人気パン屋がTAKEO KIKUCHI旗艦店へ」)
「レフェクトワール」はこの建物の3Fにあった。1〜2Fの「TAKEO KIKUCHI」は引き続き営業中
店名の“レフェクトワール ”とは、フランス語で“食堂”という意味を持つ。店内で焼き上げられるパンやキッシュ、タルトは持ち帰ることも可能だが、当店はイートイン利用も人気。店内では、具だくさんのサラダやスープなどとともに、しっかりめの“パンランチ”を楽しむこともできた。
グラタンやサラダ、スープなどとセットで“パンランチ”を楽しむことができた
具だくさんのパンが手頃な価格で並んでいた。どれも魅力的なのはある意味ファン泣かせ
大きな窓から差し込む日の光、食堂のように一度にたくさんの人が座れる木製の長テーブル、BGMに流れるフランスのラジオ番組…。すべての要素が絶妙なバランスで存在していた空間は、言うまでもなく居心地がよかった。
BGMとして流れるフランスのラジオ番組、パンを楽しむ人々のざわめき、カウンターから見えるキッチンの様子などが心地よい空間を作り出していた
今回の閉店を受け、Twitterでも悲しみの声が
静か過ぎず、てきぱきと仕事をする様子が伺える店内が好きでした。オーダーした一皿の盛り付けは本当に綺麗でとても美味しかった。
— rainbowseeker (@wgr1977) June 30, 2020
大きな窓から見える雑居ビルの眺めも。
行かなくなってしばらく、とても残念な知らせでした。またどこかで再開されることを祈っています。 pic.twitter.com/9t2LVZW6dU
レフェクトワールのおもひでぽろぽろ。歴代スタッフともよく行った大好きなお店でした。 pic.twitter.com/JXTj3blmDO
— 内古閑智之[CHP] (@uchikoga) July 1, 2020
思い出を振り返るコメントのほか、今後またどこかで「RÉFECTOIRE」と再会できる日を待ち望む声も。
レフェクトワールに初めて訪れていただいたオープン・サンド(であってますよね)の感動は忘れられません。残念です。新たなスタートを願ってます。 https://t.co/lwiZpKHmqj
— 菅付雅信 (@MASAMEGURO) June 30, 2020
レフェクトワールで出会ったパンの味、ここで過ごした安らぎのひととき、一緒に訪れた人との思い出…。閉店のお知らせを期に振り返ったファンも多いようだ。
内輪の話になるが、実は編集部でも時々ミーティングなどで定期的に利用させていただいていた。それだけに、寂しさは一層募る。
街の人々に愛されたお店が一つなくなってしまったのは残念だが、いつの日かまた表参道&原宿で、あの居心地のいい“フランスの食堂”に出会えることを願う。
Text:OMOHARAREAL編集部