GALLERY SCENA.(ギャラリー セナ)/原宿の街、現代アートが交わる舞台劇場
(2023/11/10)
神宮前6丁目・キャットストリートからひとつ裏手に入ると、落ち着いた雰囲気の路地が続く。この辺りはカフェや飲食店、昔から続く老舗の店などがあり、にぎわいを生んでいる場所だ。ローカルとグローバルが顕著に入り混じる、エリアの人気カフェ 「コピカリアン(kopikalyan)」 の横にGALLERY SCENA.(ギャラリーセナ)はある。
銀座の画廊「秋華洞」による現代アートに特化したギャラリーとしてオープンしたセナ。いろいろな街を見て歩き、地層のように文化が重なる歴史の上で、新しいものが代謝していく原宿の街にたどり着いたという。
「SCENA」とはラテン語で「舞台」。映画や舞台の「場面」=SCENEを表す言葉でもある。アーティスト・コレクターが主役のドラマを起こす場、という意味とともに、作家やアートを愛する人たちが、集まり、交流する街の舞台装置としての機能と意思が名前に宿っている。
路地から伸びるアプローチはまさにそんな舞台へと足を踏み入れるような「期待」を抱かせ、出るときには「余韻」を感じさせてくれる。ホワイトキューブの空間の天井にはレールが格子状に貼り巡らされており、作家によって最適なレイアウトを可能にするという作家と作品、鑑賞者への愛を大きく感じられるポイント。
蓄積された歴史、ノウハウがあるからこその視座と視点が、新しい感性にも光を当て、魅力的なステージを作り上げることができる。時代を越えて作家と鑑賞者への信頼・愛情が結びつく。ギャラリー初心者でも、アートの素敵さや魅力がシンプルに伝わってくるギャラリーだ。さまざまな演者によって彩られるアートの劇場を原宿の街で堪能してほしい。
展示:松村咲希個展「絵肌にシュプール」
(2023年10月6日〜21日)
Text:Tomohisa Mochizuki
Photo:OMOHARAREAL編集部
銀座の画廊「秋華洞」による現代アートに特化したギャラリーとしてオープンしたセナ。いろいろな街を見て歩き、地層のように文化が重なる歴史の上で、新しいものが代謝していく原宿の街にたどり着いたという。
「SCENA」とはラテン語で「舞台」。映画や舞台の「場面」=SCENEを表す言葉でもある。アーティスト・コレクターが主役のドラマを起こす場、という意味とともに、作家やアートを愛する人たちが、集まり、交流する街の舞台装置としての機能と意思が名前に宿っている。
路地から伸びるアプローチはまさにそんな舞台へと足を踏み入れるような「期待」を抱かせ、出るときには「余韻」を感じさせてくれる。ホワイトキューブの空間の天井にはレールが格子状に貼り巡らされており、作家によって最適なレイアウトを可能にするという作家と作品、鑑賞者への愛を大きく感じられるポイント。
蓄積された歴史、ノウハウがあるからこその視座と視点が、新しい感性にも光を当て、魅力的なステージを作り上げることができる。時代を越えて作家と鑑賞者への信頼・愛情が結びつく。ギャラリー初心者でも、アートの素敵さや魅力がシンプルに伝わってくるギャラリーだ。さまざまな演者によって彩られるアートの劇場を原宿の街で堪能してほしい。
展示:松村咲希個展「絵肌にシュプール」
(2023年10月6日〜21日)
Text:Tomohisa Mochizuki
Photo:OMOHARAREAL編集部
INFORMATION
GALLERY SCENA.(ギャラリー セナ)
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前6丁目15−17 クレストコート 1F
- 電話
- 03-6805-0887
- 営業時間
- 12:00〜18:00
- 定休日
- 日曜