Blum & Poe/世界水準のアートの向こうに、森が見える
(2021/04/16)
原宿駅の竹下口と東口のちょうど間、ゆるい坂道の途中にスリムなビルが佇んでいる。その5階に、世界的な現代美術ギャラリーである「Blum & Poe」の東京スペースがあるのをご存知だろうか?
ギャラリーの大きな窓からは明治神宮の広大な森を望み、まるで空とつながっているような開放的な空間だ。私たちが作品を眺めるように、作品たちもまた、この窓からジッと街と森を見つめている……そんな印象を受ける。
1994年にアメリカ西海岸・サンタモニカでオープンした「Blum & Poe」は、欧米やアジアを中心とした所属アーティストを中心に、幅広いジャンルの作品を紹介している。そして本ギャラリーを彩る個性のひとつは、日本の現代アートへの強い関心と結びつきだろう。創設者の一人であるティム・ブラム氏は日本にゆかりが深く、90年代初頭には東京に住んでキュレーター、ディーラーとして活躍していたのだとか。
大小様々なギャラリーが点在するオモハラエリアの中でも、東京拠点の海外ギャラリーとして、国際的なレベルでの展覧会企画を届けていきたいという「Blum & Poe」。今後はエリア内の他ギャラリーとの共同企画なども視野に入れ、コミュニティを一緒に盛り上げていけたら、とのヴィジョンもあるようだ。
知らなければ何気なく通り過ぎてしまいそうな、静かなエントランス。けれどその先には、確かな目で選び抜かれたアートとの豊かな対話が待っているのだ。
※写真は、浜名一憲と大井戸猩猩による二人展
(2020年11月21日〜2021年1月30日)
Text / Photo : Mika Kosugi
ギャラリーの大きな窓からは明治神宮の広大な森を望み、まるで空とつながっているような開放的な空間だ。私たちが作品を眺めるように、作品たちもまた、この窓からジッと街と森を見つめている……そんな印象を受ける。
1994年にアメリカ西海岸・サンタモニカでオープンした「Blum & Poe」は、欧米やアジアを中心とした所属アーティストを中心に、幅広いジャンルの作品を紹介している。そして本ギャラリーを彩る個性のひとつは、日本の現代アートへの強い関心と結びつきだろう。創設者の一人であるティム・ブラム氏は日本にゆかりが深く、90年代初頭には東京に住んでキュレーター、ディーラーとして活躍していたのだとか。
大小様々なギャラリーが点在するオモハラエリアの中でも、東京拠点の海外ギャラリーとして、国際的なレベルでの展覧会企画を届けていきたいという「Blum & Poe」。今後はエリア内の他ギャラリーとの共同企画なども視野に入れ、コミュニティを一緒に盛り上げていけたら、とのヴィジョンもあるようだ。
知らなければ何気なく通り過ぎてしまいそうな、静かなエントランス。けれどその先には、確かな目で選び抜かれたアートとの豊かな対話が待っているのだ。
※写真は、浜名一憲と大井戸猩猩による二人展
(2020年11月21日〜2021年1月30日)
Text / Photo : Mika Kosugi
INFORMATION
Blum & Poe
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前1-14-34神宮の森5F
- 電話
- 03-3475-1631
- 営業時間
- 火〜土曜(祝日は閉廊)
12:00〜16:00
※アポイント制にて開廊中。詳細はギャラリーウェブサイトを参照 - 定休日