キハチ 青山本店/季節が降り注ぐレストラン
(2020/12/11)
明治神宮外苑のいちょう並木沿いにある「キハチ 青山本店」。かつてこの街で生まれ、その後銀座に拠点を移したレストランが再び青山に本店を構えたのは、2013年のことだった。
いちょうが迫りくるほど近く感じられるテラス席に、窓越しに一枚の絵画のような風景が広がる店内席。座る場所によって視界がガラリと変わるので、訪れるたび「今日はどんな景色を楽しめるだろう」と期待が膨らむのもこのお店の魅力だ。
キハチが提供しているのは、フレンチをベースにした無国籍料理。取材に訪れた11月のある日には、脂ののった肉厚なブリにワサビとマスタードのドレッシングを合わせ、アクセントに梅を散らしたカルパッチョがラインナップされていた。1946年生まれの創業者・熊谷喜八氏は、若かりし頃よりセネガルやモロッコ、フランスなど、手に入る食材も文化もまったく異なる国々で経験を積んできたという。そんな環境で磨かれた熊谷氏の柔軟な感性はキハチの確かな礎となり、2013年の青山本店リオープン当初よりシェフを務める石川泰史氏やスタッフたちにも受け継がれている。食材ごとに目を向けると意外な組み合わせも、一口食べればそんなことをあっという間に忘れてしまうほど、一つの美しい料理としてまとまっているのだ。
日々一番の食材を使って、ジャンルにとらわれることなく食の楽しみを追求するキハチ。景観も相まって、都心にありながらここまで季節を堪能できるレストランもそう多くないはず。春夏秋冬、それぞれのキハチに触れてみてほしい。
Text:Natsuno Aizawa
Photo:Yuki Maeda
いちょうが迫りくるほど近く感じられるテラス席に、窓越しに一枚の絵画のような風景が広がる店内席。座る場所によって視界がガラリと変わるので、訪れるたび「今日はどんな景色を楽しめるだろう」と期待が膨らむのもこのお店の魅力だ。
キハチが提供しているのは、フレンチをベースにした無国籍料理。取材に訪れた11月のある日には、脂ののった肉厚なブリにワサビとマスタードのドレッシングを合わせ、アクセントに梅を散らしたカルパッチョがラインナップされていた。1946年生まれの創業者・熊谷喜八氏は、若かりし頃よりセネガルやモロッコ、フランスなど、手に入る食材も文化もまったく異なる国々で経験を積んできたという。そんな環境で磨かれた熊谷氏の柔軟な感性はキハチの確かな礎となり、2013年の青山本店リオープン当初よりシェフを務める石川泰史氏やスタッフたちにも受け継がれている。食材ごとに目を向けると意外な組み合わせも、一口食べればそんなことをあっという間に忘れてしまうほど、一つの美しい料理としてまとまっているのだ。
日々一番の食材を使って、ジャンルにとらわれることなく食の楽しみを追求するキハチ。景観も相まって、都心にありながらここまで季節を堪能できるレストランもそう多くないはず。春夏秋冬、それぞれのキハチに触れてみてほしい。
Text:Natsuno Aizawa
Photo:Yuki Maeda
INFORMATION
キハチ 青山本店
- 住所
- 東京都港区北青山2-1-19
- 電話
- 03-5785-3641
- 営業時間
- ランチ 11:30~14:30LO
ティー 14:30~16:00LO(16:30クローズ)
ディナー 17:30~21:00LO(22:00クローズ)
※日祝は20:00LO(21:00クローズ)
※16:30~17:30は店内消毒を実施。
※店舗の営業状況はホームページで要確認。 - 定休日