
「あの頃、ロータスで待ち合わせ」音楽プロデューサー・カワムラユキが語る表参道&原宿【リレーコラム Through My Eyes】
(2017/04/04)
カワムラユキ
バレアリック・スタイルDJとしての感覚を軸に、渋谷道玄坂にウォームアップ・バー「しぶや花魁」を2010年にオープン。以降、国内外から多くのゲストが訪れるスポットとして話題に。2014年にミュージック・ブランド「OIRAN MUSIC」を設立。作詞家、プロデューサーとして、独自の渋谷カルチャーを日々発信し続けている。毎週月曜16時~渋谷のラジオ、金曜20時~block.fm、土曜28時~神戸kiss fmにてナビゲーターを担当中。
あの頃、ロータスで待ち合わせ
2000年、世界は終わらなかった。
人生で初めての大失恋。
新宿でのイベント仕事が多かった時期、寂しさを紛らわすように派手な友達と渋谷や六本木で朝まで遊ぶ毎日。何となく借りたアパートは土岐麻子さんの「PINK」の歌詞に出てきそうな、オバケが出そうな千駄ヶ谷のワンルーム。
家から歩いて10分~15分くらい?いつも待ち合わせは「ロータス」で真夜中12時過ぎに。
タラモのスープと梅酒とペペロンチーノ、いつも同じメニューで端の席。
宇一さんは、ちょっと奇抜な格好の私たちにも、ニコニコ優しかった。
昨年末、仲間と久しぶりに立ち寄った時に、宇一さんと15年ぶりくらいに写真を撮ってもらった。
宇一さんに出会わなかったら、空間やお店を作る仕事はしていなかったなぁ…と、ふと。
心から尊敬しています。
そんなことを考えながら、表参道からタクシーを拾って渋谷へと帰った午前3時過ぎ。
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