塩の泡!? すいかのソルトバブルマティーニ
対応してくださったのは店長の角田さん。ご挨拶すると、この店に立っているスタッフはみな「バーテンダー」でなく「ミクソロジスト」という肩書きであることが発覚。……ミクソロジストって!? 聞くと、お酒を混ぜ合わせるバーテンダーに対し、お酒だけでなくフルーツや野菜などの食材を含めて自由に使い、新たなカクテルを追求するのがミクソロジストとのこと。海外の高級ホテルのバーなどでは定着しており、様々な素材や道具を使い手の込んだカクテルを作り上げるため「バーカウンターのシェフ」とも呼ばれているそう。
そんなミクソロジストさん、今宵はどんなカクテルを作ってくださるのだろうか。オススメを聞くと、夏に最も人気なのは「すいかのソルトバブルマティーニ」とのこと。ソルトバブル……? さっそく作ってもらうことに。
氷の上で冷やされていたすいかをひとつとり、ナイフでカットし始める角田さん。適量を切り取ると、グラスの中で潰し、ジン、ベルモットと混ぜ合わせてシェイク。
そして、バブル製造機が登場。ここに削った岩塩と水を入れると、みるみるうちに塩味のバブルが出現する。これを先ほどつくったすいかマティーニに乗っければ……
出来上がり! 飲んでみると、冷たく甘いすいかをそのまま食べているような感覚。大人な空間にいながら、すいかを丸かじりする子供のような気持ちも甦る。そして、絶妙なのがソルトバブル。塩味がカクテルに馴染みながら口に入ってくるので、塩をグラスの縁につけるスノースタイルよりもマイルドなテイストで、甘さと塩気のコラボを楽しめるのだ。アルコール度数は20%となかなかにも関わらず、クイッと飲めてしまった。
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