氷と炎が共演……パッションフルーツソルベ
続いて作ってもらったのが、これまた夏にぴったりだという「パッションフルーツソルベ」。
ひとつのパッションフルーツ。これを真っ二つに切ると、半分はミキサーで氷と混ぜてシャーベットに。そしてもう半分は……
なんと、表面をバーナーで焦がしてキャラメリゼ! 大胆かつ見応えのある調理法。ミクソロジストならではの演出がところどころに散りばめられている。
2つに分かれたパッションフルーツは、氷と炎という相反する温度を経験し、姿を変えてまたひとつに。飲むと、シャリっとした飲み口で甘酸っぱさが広がり、爽やか。合間にスプーンで食べるキャラメリゼしたパッションフルーツの甘さとの相性も抜群。確かに、これはカクテルを一歩超えた存在にも思える。こちらもアルコール度数20%であるが、溶けるのを待たずに完飲。
強いお酒を抵抗なく飲ませてしまう角田さんの実力はさすが……気付けばたった2杯でフラフラに。でも、これがデートだったら楽しい夜になりそう。また、ミクソロジストさんがフルーツや野菜をカクテルに落とし込む過程はひとつのエンターテインメントなので、女性と2人で行った際は会話を弾ませるためにもぜひカウンターに座りたい。もちろん、仲間達との飲み会や合コンで使うのであれば、ラグジュアリーな個室やウッドフェンスに囲われたテラス席が盛り上がるだろう。
様々なシーンで幅広く使えるこの看板のない隠れ家バーを知っておくと、深夜のオモハラで2軒目、3軒目に困ったとき、周囲からの評価がグッと上がりそう。きっとこのエリアには、他にもハイクオリティーなバーが隠れているはずなので、今後も発掘していきたい。
※「AOYAMA BAR RAGE」の詳細情報はコチラ!
Text:Takeshi Koh(OMOHARAREAL編集長)