黒が際立たせる素材の美しさ
表参道の GYRE(ジャイル)B1FにあるインテリアショップCIBONE(シボネ)にて、オランダのデザイナー PIET HEIN EEK(ピート・ヘイン・イーク)の展示「BLACK PIET HEIN EEK」が開催される。期間は、2024年3月23日(土)〜 4月14日(日)まで。代表作である「スクラップウッドシリーズ」の黒を纏ったプロダクトを初公開する。
PIET HEIN EEKは、1967年オランダ生まれ。「Academy of Industrial Design in Eindhoven 」を卒業後、自身のデザイン・アトリエを設立。また、パートナー、Nob Ruijgrok(ノブ・リュジグローク)と共に、自身でデザイン、製作、流通を行うための会社「Eek en Ruijgrokvof」を設立している。自然の中で見つけたエコロジーな素材に着目し、スクラップ材木、工場廃棄物などからコンセプトを膨らませ、多くの時間と手間をかけた「ゆるやかで力強い」プロダクトデザインが特徴の世界的なデザイナーだ。
本展では、PIET HEIN EEKの代表作である「スクラップウッドシリーズ」において、「原点色の1つである黒の廃材のみ」を用いて制作した作品群を初展示。限られた素材を用いるからこそ引き出されるデザインの本質に加え、カラーまでも黒に限定することで、カタチの美しさやプロダクトの合理性をより際立たせる仕様となっている。見た目からも黒が放つ強度が感じられるはずだ。
PIET HEIN EEKとCIBONEは、2004年のCIBONE Aoyamaでの展示をきっかけに、多数のタッグを組んでおり、20年来の同志のような存在だという。PIET HEIN EEKのプロダクトへのこだわりと、CIBONEが掲げる「New Antiques, New Classics」に込められた「普遍的で永く愛されるものを提案する」との想いが共鳴したプロダクトの披露となる。
トレンドの発信地である表参道・原宿での開催によって、PIET HEIN EEKとCIBONEに共通する「現代におけるモノとの付き合い方」の意思表明的な役割を担う今回の展示。「長い時間軸でモノと付き合う」感覚を芽生えさせてくれる機会となるだろう。
■概要
BLACK PIET HEIN EEK
開催期間:2024年3月23日(土)〜 4月14日(日)
開催場所:CIBONE
住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE B1F
電話番号:03-6712-5301
営業時間:11:00〜20:00
定休日:無し
>>EDITOR’S VOICE
CIBONEの上、GYRE3Fでは、写真家・高木由利子の写真展「chaoscosmos vol.2 - sakura -」が開催中。高木がレンズを通して表現する桜の一生。自然と宇宙が融合するこちらの展示空間でも、「長い時間軸」そして同じく黒を追求した作品から「自然の力強さ、生命力」を感じ取ることができるはずです。
Text:Rumi Hasegawa
※敬称略
INFORMATION
表参道・CIBONEでオランダ人デザイナー PIET HEIN EEKの展示が開催 代表作シリーズのブラックver.を初公開
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE B1F
- 電話
- 03-6712-5301
- 営業時間
- 11:00〜20:00
- 定休日
- 無し
- 開催期間
- 2024年3月23日(土)〜 4月14日(日)
