GYRE GALLERY/知的な渦潮にダイブ
(2020/07/21)
ハイブランドの建ち並ぶ「表参道」と、ストリートカルチャーの発信地「キャットストリート」。その2つのエネルギーが交差する場所に、ショッピングビル「GYRE」は渦を巻いている。
GYRE(渦)の名の通り、フロアが捻れながら重なった建築は、オランダのMVRDVによるもの。B1Fから最上階まで建物の中央を貫く吹き抜けには、折々のインスタレーションが飾られている。ギャラリー自体は3Fに位置するが、建物に足を踏み込んだ時から、すでに展示空間に巻き込まれたようだ。
「GYRE GALLERY」の根幹にあるのは、美術館やギャラリーでは出来ない面白いことをやりたい! という強い思いだ。表現に対する暗黙のしがらみに縛られないこの場は、一種の “聖域” と言える、とディレクターの飯田氏は語る。
前身である「EYE OF GYRE」のこけら落とし企画が「国境なき医師団」のドキュメンタリーだったというのも、この空間の自由で多彩なキャラを物語る。
GYRE全体を貫くコンセプト「SHOP&THINK」は、“世の中で起きていることを意識しながら暮らす提案” だという。「SHOP」は人が生まれてから死ぬまでの消費活動の循環を、「THINK」は来館者ひとりひとりが考え行動することを意味する。
ショッピングの気圧が高まるこの場所で、「GYRE GALLERY」は世界との新しい関わり方を提示し続ける。ワクワクするような、アートとの出会いを通じて。
※写真はバイオアートを扱った「ヒストポリス - 絶滅と再生 - 展」
★GYRE GALLERYのイベントアーカイブはこちら。
Text:Mika Kosugi
GYRE(渦)の名の通り、フロアが捻れながら重なった建築は、オランダのMVRDVによるもの。B1Fから最上階まで建物の中央を貫く吹き抜けには、折々のインスタレーションが飾られている。ギャラリー自体は3Fに位置するが、建物に足を踏み込んだ時から、すでに展示空間に巻き込まれたようだ。
「GYRE GALLERY」の根幹にあるのは、美術館やギャラリーでは出来ない面白いことをやりたい! という強い思いだ。表現に対する暗黙のしがらみに縛られないこの場は、一種の “聖域” と言える、とディレクターの飯田氏は語る。
前身である「EYE OF GYRE」のこけら落とし企画が「国境なき医師団」のドキュメンタリーだったというのも、この空間の自由で多彩なキャラを物語る。
GYRE全体を貫くコンセプト「SHOP&THINK」は、“世の中で起きていることを意識しながら暮らす提案” だという。「SHOP」は人が生まれてから死ぬまでの消費活動の循環を、「THINK」は来館者ひとりひとりが考え行動することを意味する。
ショッピングの気圧が高まるこの場所で、「GYRE GALLERY」は世界との新しい関わり方を提示し続ける。ワクワクするような、アートとの出会いを通じて。
※写真はバイオアートを扱った「ヒストポリス - 絶滅と再生 - 展」
★GYRE GALLERYのイベントアーカイブはこちら。
Text:Mika Kosugi
INFORMATION
GYRE GALLERY(ジャイル・ギャラリー)
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前5-10-1
- 電話
- 03-3498-6990
- 営業時間
- 11:00-20:00
- 定休日
- 不定休(8/17休館)