dotcom space Tokyo 岩村 汐遠さんが選ぶ1冊と1杯
2023-24AWシーズンの企画として、表参道・原宿エリアのショップで働く人たちに1冊の本とおすすめのホットドリンクを紹介してもらった。セレクターとして参加してくれたのは表参道・原宿エリアのコーヒーショップ、カフェの皆さん。寒い季節に、心温まる1杯と1冊をお届け。
>>そのほかのシーズン記事
【COLUMN】 SEASONAL FUTURE
(※サイト内ページに遷移)
今回おすすめしてくれたのはdotcom space Tokyo(ドットコムスペース トーキョー)
ヘッドバリスタ・岩村 汐遠さん
岩村 汐遠(いわむら しえん)/William:大阪出身。大阪ではイタリアンレストランに勤めており、そこから本格的にコーヒーにのめり込む。コーヒーをより深く探求するべく上京、バリスタに転身した。もともとコーヒーを学ぶ際、参考にしていた人がdotcom space Tokyo出身で、タイミングよく求人を見つけたことから縁を感じ応募。今ではヘッドバリスタとして腕を奮う。趣味は料理とコーヒーと読書。
岩村さんが選んだ1冊:フィルム/小山薫堂(講談社文庫)
「日頃から本とコーヒーは僕にとっては欠かせないもの。本屋でタイトルと表紙だけで1冊選び、喫茶店でゆっくりコーヒーを飲みながら読み切る、ということを良くしています。まさにそうやって出会った1冊です。
短編集なのですが、その中に出てくる『スプーン』という一編が特に好き。エスプレッソには絶対に砂糖を入れずに飲む『波多野』と、いつも砂糖を入れる彼女による物語なんですが、ある日喧嘩して波多野は家を飛び出してしまう。そして偶然入ったカレー屋で物語が展開していきます。
人の意見を受け入れることの大切さが絶妙なタッチで描かれていて、自分は意固地になっていないかと事あるごとにふと、考えさせられるようになった1冊です」
岩村さんが選ぶ1杯:エスプレッソ
エスプレッソ:500円(税込)
「短編の『スプーン』というタイトルに沿って、スプーンに砂糖を山盛りいれて飲んでみてほしいです。ここdotcom space Tokyoでは、海外の方を中心に朝にエスプレッソを頼まれる方が多いです。頭の中をスッキリとさせてくれて、読書にも集中できます。朝の1杯はもちろん、お仕事の合間のリフレッシュにもおすすめですよ」
JR原宿駅近くの閑静な通りにあるカフェ。中国・北京に拠点を持ち、飲食事業、デザイン、テクノロジーを展開する「dotcom」の日本1号店。”この店に集う人々=点 (dot) が繋がって、線になるような空間 (space) に”という思いが込められた店名のとおり、学生から近くで働いている人、親子連れ、観光客などさまざまな人が憩う。テック系と聞くと無機質なイメージを抱くが、木の素材や植物といったアナログなエッセンスがバランスよくミックスされており、居心地の良い空気が流れている。広々としていて洗練された店舗スペースはまさにオアシス。コーヒーを始めとしたドリンクメニューだけでなくフードも充実。季節限定のスイーツも見逃せない。
■dotcom space Tokyo
東京都渋谷区神宮前1-19-19 エリンデール神宮前B1F
電話番号:03-6721-1963
OPEN:11:00~18:30
※ラストオーダー18:00
※2023年12月の営業時間となります
Instagram:@dotcomspacetokyo
Text:Tomohisa Mochizuki
Photo:OMOHARAREAL 編集部