「ビクターの記憶」の中を旅する
パリ出身のアーティスト、ビクター・タケル(Victor Takeru)による個展「Reminiscence」が、神宮前のギャラリー・Galerie Supermarktにて開催中。8月12日(土)まで。
ビクター・タケルは、フランスと日本、2つのバックグラウンドを持つアーティスト。多⽂化的な⽇常、そして彼の周りに溢れるコミックや⾳楽の鮮やかな世界にインスパイアされた作品が特徴だ。近年では、渋谷・TRUNK(HOTEL)での個展や、渋谷PARCOでのグループ展などにも参加。国内外問わず活躍し、若者やコレクターから注目を集めている。
本展では、ビクターの記憶や、親密な人物との記憶や日常の出来事をポップで鮮やかに描き、文化的多様性の美しさを表現した作品を展示。ビクターの絵画に登場する人物は、しばしば目を閉じ、視線を逸らすことで平穏さと安寧を表現し、多様性の美しさを鑑賞者に伝える。
また、ビクターの作品に頻繁に現れる猫は、ビクター自身ともいえ、その陽気な姿は作品に遊び心を加えるシンボルである。幼少期の思い出を象徴し、ビクター⾃⾝とも⾔える猫を絵画に登場させることで、⽂化が衝突する際に⽣じる緊張感を、安らぎや安⼼感、ユーモアに変換し、個人的な出来事を普遍的な感覚に昇華しているのだ。
今年6月、神宮前にオープンした気鋭の現代アートギャラリー・Galerie Supermarktで開催中の「Reminiscence」=回想。ビクターの記憶の旅を通じて、異なる文化が交差する際に生まれる美と豊かさを感じてみよう。
■概要
Reminiscence
開催日:2023年7月14日(金)〜8月12日(土)
時間:11:00〜18:00
場所:Galerie Supermarkt
住所:東京都渋谷区神宮前3-7-12
>>EDITOR’S VOICE
Galerie Supermarktから歩いて約6分の場所にあるギャラリー・NANZUKA UNDERGROUNDでは、ジュリア・チャンによる4年ぶりの新作個展が開催中。チャンの体から作品へと昇華された、ポジティブなエネルギーを持つ作品は夏のアート鑑賞にぴったりです!
※敬称略
Text:miwo tsuji
INFORMATION
パリ出身のアーティスト ビクター・タケルの個展が、神宮前・Galerie Supermarktにて開催中
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前3-7-12
- 営業時間
- 11:00〜18:00
- 定休日
- 不定休
- 開催期間
- 2023年7月14日(金)〜8月12日(土)