人生の師・坂本龍一に捧げる花のコラージュ
写真家・田島 一成の個展「WITHERED FLOWERS REVERSE」が、南青山のAkio Nagasawa Gallery Aoyamaにて開催。2023年7月14日(金)〜9月2日(土)まで。
⽥島 ⼀成は、主にファッション写真の分野にて第⼀線で活躍する、1968年東京都⽣まれの写真家。田島は、ファッション写真を撮影する⼀⽅で、誰にも知られる事なく、密かに枯れゆく花の写真を撮り続けてきた。その作品群は、2020年にAkio Nagasawa Gallery Aoyamaで開催した個展「WITHERED FLOWERS」にて初めて発表され、⼤きな話題となった。
2022年1月〜2月にAkio Nagasawa Gallery Aoyamaで開催された個展「WITHERED FLOWERS BLACK」に続き3回目となる本個展では、田島⾃⾝が撮影した花の画像を使⽤し、⾊相を反転したコラージュ作品「WITHERED FLOWERS REVERSE」（新作）を公開。また、開催にあわせてAkio Nagasawa Publishingより同名写真集を刊⾏する。
本展の作品について、田島はこうコメントしている。
「ケネス・アンガーの映像作品や、エルヴィ・ディ・ローザなど80年代のニューヨークのアンダーグラウンドアーティスト達の色彩を思い出し、自分が最も影響を受けた色彩感覚が今も自分の中に存在している事を確認した。そうして、カラー、モノクロ、ネガ像（REVERSE）の花の三部作が出来た。（中略）ある意味でこの作品は、ストレートな写真作品よりも色濃く自分の個性が滲み出しているのだと思う」
また、
「この作品を自分をアートの世界に誘ってくれた人生の師、坂本龍一さんに捧げる」
と、数々の撮影を担当し公私共に親睦を深めてた坂本龍一氏へのメッセージも残している（坂本龍一氏は、Akio Nagasawa Gallery Aoyamaで開催された1回目の個展「WITHRED FLOWERS」にも訪れていた）。
これまでAkio Nagasawa Gallery Aoyamaで開催されてきた2度の個展を経て、さらに田島のパーソナルな部分が表現された本展。彼のルーツや、坂本龍一氏への想いを感じ取りながら、枯れゆく花とその色彩の奥深さに想いを馳せてみてほしい。
■画像クレジット
©︎ Kazunali Tajima, Courtesy of Akio Nagasawa Gallery
■概要
田島 一成 個展「WITHERED FLOWERS REVERSE」
開催期間：2023年7月14日(金)〜9月2日(土)
営業時間：11:00-13:00、14:00-19:00
休廊日：日〜水、祝
※夏期休廊日：8月10日(木）、11日(金・祝)、12日(土)
開催場所：Akio Nagasawa Gallery Aoyama
＞＞EDITOR’S VOICE
Akio Nagasawa Gallery Aoyamaから歩いて約5分の場所にあるプラダ青山店では、ダラ・バーンバウム（Dara Birnbaum）の個展「DARA BIRNBAUM」が開催中。近年発展し続けるメディアアートの基礎を作り上げたアーティストによる独特な世界観と、プラダ青山店の建築ならではのアートへの“没入感”も味わって。
※敬称略
Text：Miwo Tsuji
INFORMATION
写真家・田島 一成「WITHERED FLOWERS REVERSE」がAkio Nagasawa Gallery Aoyamaで開催
- 住所
- 東京都港区南青山5-12-3Noirビル2F
- 電話
- 03-6427-9611
- 営業時間
- 11:00-13:00、14:00-19:00
- 定休日
- 日〜水、祝
- 開催期間
- 2023年7月14日(金)〜9月2日(土)
