再開発のため本店閉店。原宿エリアの他3店舗は引き続き営業
神宮前交差点にほど近い表参道沿いで37年間、街のファッションを見守ってきた古着店「原宿シカゴ 表参道店(本店)」が、2020年3月24日(火)をもって閉店した。
ヤシの木などをモチーフにした南国ムード漂うネオンの看板の下に、ところせましと並べられた洋服や着物。その奥にひっそりたたずむ階段を下りていくと、地上のこじんまりとした入り口からは想像できないほど広々とした地下空間が現れる。原宿シカゴで取り扱っているのは、日本やアメリカ、ヨーロッパで仕入れた古着や雑貨。古着は洋服だけでなく、“日本のリアルビンテージクローズ”である着物の品揃えも自慢だ。多彩なラインナップに加え、ほとんどの商品をリーズナブルな価格で販売しており、国内外の幅広い客層に愛されてきた。
今回の閉店は、「神宮前六丁目地区第一種市街地再開発事業」にともなうビル建て替えの影響によるもの。原宿シカゴの本店が入居していた「オリンピアアネックス」は取り壊され、神宮前交差点を挟んで斜め向かいに位置する「東急プラザ 表参道原宿」と同じく、東急不動産によって新しい商業施設へと生まれ変わる。
なお、近隣に立地する原宿シカゴの神宮前店、原宿店、竹下店は引き続き営業。3店舗の営業時間や休業日などについては、公式ホームページやInstagramを確認してほしい。
今後は新たな“本店”の役割を担う新店舗の出店も予定している。原宿シカゴの“大黒柱”として、そしてこのエリアの老舗古着店として、これからも街のファッションの移り変わりを見守っていくだろう。
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原宿シカゴ 表参道店(本店)の隣にあった「コロンバン原宿本店サロン」も、再開発による取り壊しの影響を受けたお店の一つ。こちらは2020年2月16日(日)、53年間ともに歩んできた歴史ある建物に別れを告げ、現在は原宿エリア内での移転オープンに向けて一時閉店中だ。
Text:Natsuno Aizawa