③ Found MUJI 青山
青山通り沿い、小ぶりなビルの1-2Fに店を構える「Found MUJI 青山」は、「探す、見つけ出す」をテーマに無印良品が2003年より続けている活動「Found MUJI」の直営店だ。
もともと、ここは1983年に無印良品の直営第1号店としてオープンした「無印良品 青山1号店」だった。2011年の「Found MUJI 青山」オープンに伴い店内は改装されたが、大理石の床や棚、使い込まれた深みのある色の木棚など、当時の店舗で使われていた設備がそのまま活かされ、深く味わいのある空間が広がっている。
ラインナップも、他の無印良品の店舗とは大きく異なる。1Fには、定期開催しているという世界各地の暮らしを特集したアイテムが並ぶ。その国の生活を支えているプロダクトにじっくり触れることができる。2Fには、これまで企画で扱ったアイテムと定番商品を織り交ぜたラインナップ。つまりは世界中の暮らしのヒントがいたるところに散りばめられている。
今や世界で愛される無印良品のモノづくりの原点とも言えるこのお店で、自身の暮らしの大切なもの、必要なものはなにか、ゆっくりと考えてみてはいかがだろうか。
《店舗情報》
Found MUJI 青山
住所:東京都渋谷区神宮前5-50-6 中島ビル1-2F
電話:03-3407-4666
営業時間:11:00~21:00 (日・祝は20:00まで)
定休日:1/1,1/2
④ ELEPHANT
北欧雑貨と聞けば、シンプルかつロングライフデザインでいて、どんなインテリアにも合わせやすいイメージがあるだろう。ここ、表参道ヒルズ裏にある「ELEPHANT」で取り扱っている北欧アイテムは、そんな一般的なイメージを少しだけ変えてくれる、個性の立ったモノばかりだ。
モノトーンカラーの室内に並ぶアイテムは、グラスも、カップも、ファブリックも、無駄のないシンプルなデザインのなかにハッと冴えるような色や意匠が見える。聞けば、1950-70年代の北欧アイテムが多いのだそうだ。現代の効率化された産業のなかでは出てこなくなった色や形。きっとこれらが、図らずも存在感を示しているのだろう。一周まわって新鮮さ、モダンさを感じることさえできる。
商品の脇にそっと置かれた、作家の生い立ち、作品ができるまでのエピソードを丁寧に綴った紹介プレートも心に響く。気になるアイテムの文脈を紐解くころには、きっとそのアイテムのファンになっているはずだ。
《店舗情報》
ELEPHANT
住所:東京都渋谷区神宮前4-14-6 表参道ハイツ102
電話:03-5411-1202
営業時間:12:00~19:00
定休日:火・水
⑤ HOEK
原宿と千駄ヶ谷の境目にあるヴィンテージマンション群。その中の一つを5階まで上がったところに、セレクトショップ「HOEK」がある。
店内に並ぶのは、国内外からセレクトされたオブジェやアクセサリー、レザーグッズ、ガラス食器など。「UNITED ARROWS」を経て、「haluta」でバイヤーをしていた店主夫妻のアンテナに引っかかったアイテムは、ただデザインが素敵なだけではなく語りどころのあるものばかり。
マンションの一室にひっそりと佇みながら、たくさんの物語が詰まったHOEK。一度訪れればきっと、繰り返し足を運びたくなるだろう。
《店舗情報》
HOEK
住所:東京都渋谷区神宮前2-33-16 チサンマンション原宿502
電話:03-6805-0146
営業時間:12:00-19:00
定休日:水・木
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さいごに、今回特集したお店に訪れる際に、ぜひおすすめしたいことがある。気になって手に取ったアイテムについて、店員さんにどんなアイテムなのか聞いてみてほしい。こだわりに満ちた店員さんが、知られざる背景や活用テクニックを話してくれるはずだ。きっと、アイテムのストーリーやアドバイスを知れば、もっと愛着が湧くだろうし、そういったコミュニケーションがそのお店を好きになるキッカケにもなるだろうから。
ここでは紹介しきれなかった、こだわりがつまったアイテムたちが集まるショップはこちらから。日々の暮らしに新しい風を吹き込んでくれるアイテムを、ぜひオモハラで見つけてみてほしい!