
女優・神嶋里花が「表参道」をテーマに詩を執筆
(2021/05/28)
映画、CMなどで存在感を示す注目の新人女優・神嶋里花さん。この連載では、原宿の芸能プロダクションに所属する彼女が、表参道・原宿の名所を巡りながら、街の歴史を詩に乗せてお届けします。
神嶋里花(かしま りか)/1998年大阪生まれ。都内の大学の文学部に通いながら女優として活躍中。ANORE INC.所属。
「表参道」
大きなお腹から太陽へと伸びる1000メートル
体の中心が直立するのを感じる
なにもなくなってしまった荒野に
ぽたりと一滴舞い落ちる
誰もしらない新時代のエッセンスが広がってゆく
行き交う人に緑光を捧げる欅
今は刻々と移り変わる
数多の姿を見せながら 色は喜びを伝える
白い空が眩しいと見上げた私の目に
次の季節を投影する
雲間から一筋の音
無数の窓に反射する光線が袖に触れた
百一年目の新芽が香る表参道
人々を嬉々と迎えておくれと祈りを送る
神嶋さんは今回、表参道のけやき並木を訪れました。明治神宮の参道として誕生し、2020年で100周年を迎えた街のシンボルストリート。彼女の言葉でこの道の歴史に興味を持った方は、こちらの記事もチェックを。
Model & Poem:RIKA KASHIMA
Photo:TAKASHI MINEKURA
Edit:TAKESHI KOH