作家の感情を表現する「LUV」たちの展覧会
MIYASHITA PARK内のアートギャラリー・SAIにて、東京を拠点に活動するペインター・LY(リー)氏による過去最大規模の個展「This is LUV」を、GALLERY TARGETと共同開催する。期間は9月23日(金)〜10月16日(日)まで。
表参道・原宿界隈のミューラルでもよく知られるLY氏。幼少期からアートスクールで絵画を学び、十代の時に出会ったストリートアートに惚れ込んでからは、ペインターとして制作を開始した。以来、東京を中心に世界各国でミューラル制作を行っている。初期はコントラストの強い白黒ベースの構成が特徴的だったが、近年、新たに“グレー”を取り入れ、さらにスタイルを昇華。自身の世界観を広げ、アートシーン のみならずカルチャーシーンでも注目を集めている。
彼女の作品には、たびたび人型の黒いキャラクター「LUV(ループ)」が登場する。絶妙な目つきでまっすぐに見つめるLUVの目線の先には、作家自身が内包する未来や決意、空想が示されている。手にしている物や、歩み、丸く座り込んで思いを馳せる風姿の胸中からは、私たちが誰しも心の中に宿しているであろう、“尊ぶ存在”を感じ取ることができる。
本展は「This is LUV」と名付けられ、作家にとってこれまでで最大規模の個展となる。作品空間は、自然風景にLUVが溶け込む「Landscape」、LUV自身にフォーカスを当てた「Portrait」、街に佇むLUVを描く「Cityscape」、作家自身の娘の絵を囲む花々の作品群「Blooms」の4つのテーマで描かれたキャンバス作品を中心に構成。特に、作家を代弁する存在と、作家自身の娘という二人の存在を描いた作品「My LUV」は、ファンタジーと現実が入り混じった、どこか微笑ましい感覚を見る者に与えてくれる。さらに、オランダを拠点にするアートプラットフォーム・Avant Arte を通して制作した大型ブロンズ作品「With his sidekick」と「This is LUV」の2点も初公開。会期中には、エディション付小型立体作品や版画、作品に登場するフラワーベースをモチーフにした立体作品や関連グッズの販売なども行われる。
OMOHARAREALでも、長らく注目してきたLY氏。インタビューや過去の展覧会について記事にしているが、オモハラエリアで時々目にする黒いモンスター「LUV」の正体を、その目で確かめに行こう。
■概要
LY 個展「This is LUV」
開催期間:9月23日(金)〜10月16日(日)
営業時間:11:00〜20:00
開催場所:SAI
住所:東京都渋谷区神宮前 6-20-10 RAYARD MIYASHITA PARK South 3F
電話番号:03-6712-5706
※お出かけの際はマスク着用の上、こまめな手洗い・手指消毒を行い、混雑する時間帯、日程を避けるなどコロナウィルス感染症対策を十分に行いましょう。
>>EDITOR’S VOICE
LY氏がオモハラエリアで初めてミューラルを描いたのは、「San Francisco Peaks」だそうです。ボリューミーで個性的なハンバーガーは、オモハランチのVol.13でも紹介しました。アートが溢れるおしゃれなアメリカンダイナーに、ぜひ一度足を運んでみては。
Text:Arisa Watanabe
INFORMATION
ペインター・LYがSAIで過去最大規模の個展を開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前 6-20-10 RAYARD MIYASHITA PARK South 3F
- 電話
- 03-6712-5706
- 営業時間
- 11:00〜20:00
- 定休日
- MIYASHITA PARKに準ずる