記憶の中を思わせる心地よい解像度
hpgrp GALLERY TOKYOにて、竹本英樹氏の個展「SERENDIPITY / ZEMBLANITY」を、7月6日(水)〜8月6日(土)の期間で開催する。
8mmフィルムで撮影した世界各地の風景を35mmフィルムで再度撮影し、現像も自ら行う竹本氏。原版から別のフィルムにコピーを作成するこの手法は「インターネガ」と呼ばれ、通常は同サイズのフィルム間で行われる。しかし竹本氏は、小さなフィルムの一コマを引き延ばして再現することで、記憶の中を思わせる解像度をつくり出している。
本展は、UNKNOWN ASIA 2021・hpgrp GALLERY TOKYO・戶塚憲太郎賞の一環として実施。吊り下げられたスナップ写真と鏡、それらに投影されるプロジェクターの映像で構成されたインスタレーションを展開する。光や画像が移りゆく写真回廊の中を歩き、そこに何が見えるのか。一瞬の光の中に浮かび上がる無限のイメージは、予期せぬ世界を映し出す。
世界の様々なコンペティションで評価され、現在は鎌倉を拠点に各国で撮影を続けている竹本氏。骨董通りの地下で、エモーショナルな世界観に身も心も委ねてみよう。
■キャプション
画像1:“Chicago,USA 2016.”
Super8Film.顔料インクジェットプリント / 420mm×297mm / 2016
画像2:"Penang, Malaysia 2016"
Super8Film.顔料インクジェットプリント / 420mm×297mm / 2016
画像3:"Chicago, USA 2016"
Super8Film.顔料インクジェットプリント / 420mm×297mm / 2016
■概要
竹本英樹個展「SERENDIPITY / ZEMBLANITY」
開催期間:7月6日(水)〜8月6日(土)
営業時間:12:00~19:00
開催場所:hpgrp GALLERY TOKYO
住所:東京都港区南青山5-7-17 小原流会館B1F
電話番号:03-3797-1507
※お出かけの際はマスク着用の上、こまめな手洗い・手指消毒を行い、混雑する時間帯、日程を避けるなどコロナウィルス感染症対策を十分に行いましょう。
>>EDITOR’S VOICE
hpgrp GALLERY TOKYO近くのスパイラルでは、7月11日(月)まで菅木志雄氏の個展を開催。戦後日本美術を代表するアーティストで、常に新しい挑戦を続ける菅氏。人と「モノ」について、見つめ直すきっかけを与えてくれる展示となっています。
Text:Arisa Watanabe
INFORMATION
竹本英樹の個展をhpgrp GALLERY TOKYOで開催
- 住所
- 東京都港区南青山5-7-17 小原流会館B1F
- 電話
- 03-3797-1507
- 営業時間
- 12:00~19:00
- 定休日
- 日曜・月曜・火曜