謎に包まれたアーティストの繊細な作品達
覆面アーティストとして活動するブラジル出身のアーティストRafael Sliksの個展「Volátil」が神宮前のBLOCK HOUSE 2F HARUKA ITO by ISLANDで2022年6月11日から7月3日まで開催される。
Rafael Sliksの作品は、世界のストリートの壁や路地に流れるように美しくドローイングを描き、見る者を魅了する。ダンスのように描かれるそのドローイングは、非常に正確で長いキャリアに裏打ちされた確かなスキルを感じさせる。その「Skill(スキル)」はまさにRafael Sliksの代名詞であり「Sliks(スリクス)」のコードネームにも繋がっているのだ。
2019年に開催された個展「Affective Memories」から3年ぶりの日本での開催となり、今回日本では初となるオイルペインティングを中心とした大型の個展となる。オフィシャルサイトのイントロダクションのコメントではRafael Sliksを以下のように評している。
「抽象表現主義で独自のスタイルを展開する彼のアートは、幼少期の落書きを再現し、素早いジェスチャーと一瞬の気まぐれな行動で彼の世界を生みだす。謎に包まれた彼の繊細な姿は、ストリートや路地、テクスチャーや障害物の間に抽象画やフリーハンドの文章を配し、インスピレーションを与え、軽快に、現代の都市の視覚芸術家としての彼の運命を豊かにする芸術である。(Rafael Sliks websiteより引用)」
もしかしたら原宿の路上でも不意にSliksのドローイングを目にする機会もあるかもしれない。そんなことを想像しながら、ホワイトウォールの空間で未知なるアーティストの展示を見てみるのも面白い。崇高かつ正確、“Skill”の名を冠するSliksの謎に包まれた覆面アーティストの片鱗に触れてみては。
■概要
Rafael Sliks 個展「Volátil」
開催期間:2022年6月11日~2022年7月3日
開催時間:13:00~19:00 (木曜〜日曜のみ開廊)
開催場所:BLOCK HOUSE HAKUTA ITO by ISLAND
住所:東京都渋谷区神宮前6-12-9 BLOCK HOUSE 2F
電話番号:03-6318-2003
※お出かけの際はマスク着用の上、こまめな手洗い・手指消毒を行い、混雑する時間帯、日程を避けるなどコロナウィルス感染症対策を十分に行いましょう。
>>EDITOR’S VOICE
BLOCK HOUSEから歩いて約5分の場所にあるGallery COMMONでは、アートフェリペ・パントンの個展「Manipulable」が開催中。鑑賞者が触れて変化してゆく作品で、自分もその作品の表現の一部に加わってみるのはいかがだろう。
Text:Kousuke Okutsu
INFORMATION
ブラジルの覆面アーティスト Rafael Sliksの個展「Volátil」がBLOCK HOUSEで開催
- 住所
- 東京都神宮前6-12-9
- 電話
- 03-6318-2003
- 営業時間
- 13:00~19:00
(木曜〜日曜のみ開廊) - 定休日
- 月曜〜水曜