
3人目はHARUKAITO by islandオーナー・ 伊藤 悠さんセレクトBOOK
食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋、そして読書の秋。いつも行くカフェのスタッフさん、街の書店の店長さん、レストランのシェフ…この街で働く人たちが選ぶ「おすすめの1冊」を紹介します。
今回は、多様なカルチャーを発信する複合型スペース「BLOCK HOUSE」内にあるギャラリー「HARUKAITO by island」のオーナー・ 伊藤 悠さんに選んでいただきました!
伊藤悠(いとう はるか)/神宮前6丁目のBLOCK HOUSE2Fでギャラリーを運営。仕事が遊び。ホームのBLOCK HOUSEでは新しい出会いを大切に、お客さんや作家さんたちも含めてBBQなど楽しんでいる。
伊藤さんおすすめの1冊は…
『OOOFOO』 著:Hiro Tanaka (BLOCK HOUSE発行)
その理由とは?
「フォトグラファー・Hiro Tanakaさんの個展『OOOFOO』に際し、BLOCK HOUSEとisland JAPANで初めて写真集を出版しました! コロナ禍の間、毎週のようにHiroさん、アートディレクターの伊野耕一さん、BLOCK HOUSEオーナーである夫と私の4人で打ち合わせを重ね、半年くらいかけて形にすることができました。
Hiroさんは、世界最大規模のフォトフェスティバル『アルル国際写真祭』でも受賞歴のある海外バンドのライブシーンを撮影する人気フォトグラファー。福引で当てたアメリカ旅行で偶然出会ったバンドマンたちとツアーに回り、そのメンバーにカメラを渡され『写真でも撮ってみては?』と言われたことがフォトグラファーになったきっかけという面白い方です。
今回の写真集は、その旅の途中で『美味しそう!』と思ったフードを撮影したもの。そのフードの写真をずっと見ていると、抽象絵画、いやいっそランドスケープにまで見えてくるのが不思議です。編集や印刷によって全然見え方が変わるため、全員が納得するまで画像の編集やページ構成の組み替えをしました。Hiroさんは腱鞘炎になるまで何度も取り組んでくれました。そして、最終的に思ったものができた時にはみんなでハイタッチしました!
めくるめく人間の、根源的な食への熱狂とそれを宇宙からみたような俯瞰的な静かな目。人間という生物への愛情と懐かしさにつまった本ができました」
◾️BLOCK HOUSEの最新情報
HIRO TANAKA 個展「OOOFOO」を2020年10月10日(土)まで延長し開催中! 写真集と、個展で使用したフード写真をプリントしたTシャツも販売している。(それぞれ¥4,500+tax、セット販売¥8,000+tax)
◾️BLOCK HOUSE
1Fにギャラリー「COMMON」、2Fにギャラリー「HARUKAITO by island」、3Fにカフェバー、最上階の4Fと地下にフリースペース、5Fにお茶室を抱えるこの建物は、多様なカルチャーを発信する複合型スペース。「東京を世界で一番面白い街にしたい。」そう語る気さくなオーナーが目指した“街の余白”のような空間には、アートをきっかけに様々な人が訪れ、出会い、新しい何かが生まれるワクワクが詰まっている。
Text:Ayaka Minoda
