南青山にもっと花を!
オープンから7年経ったフラッグシップストアには、今日も多くの人々が訪れ、彼の斬新なフラワーアート、そしてデンマークの美味しい食事を楽しんでいる。その様子を眺めながら、ニコライ氏は話す。
「今、南青山に興味がある人はみんな僕のカフェを知ってくれていると思います。ファッショナブルな格好で、オシャレを楽しむ人が集まる場所になっている。20年近く前に僕が憧れて通っていたような場所を自分が作れたんじゃないかと思うと幸せです。狙ったわけじゃないけど、南青山が僕のDNAの一部になっているから、自然とそういう場所を作れたんだと感じます」
フラッグシップストア内。毎日ニコライ氏のディレクションで花を飾りつけている
最近では、2016年にデンマークのオーガニックチョコレートショップ『Summerbird ORGANIC』の日本一号店を南青山にオープンさせる(もちろん店内にはニコライ氏の花が飾られている)など、引き続きこのエリアを盛り上げ続けているニコライ氏。今後の展望を聞いてみると。
常に新しいフラワーアートにチャレンジしているニコライ氏
「最近では単純に花を作るだけじゃない仕事が増えてきていて、そんな中で新しいフラワービジネスの可能性を感じています。『花を通してこんなことができるんだ』というサプライズをもっと仕掛けていきたいですね。このエリアにはもっと花やグリーンがあっていいと思ってるので、今後もいろいろやっていきますよ!」
デンマークから南青山の裏道に飛んできた才能の種は、このエリアの象徴として美しく開花し、そして新たな種を街中に撒いているよう。オモハラの裏道には、花のあるお店がまだまだ増えていきそうだ。
Text:Takeshi Koh(OMOHARAREAL編集長)
Photo:Yusuke Iida