ハラカドに期待する世代間交流
さすが、原宿の人気バリスタ。オモハラエリアの飲食店にお気に入りを数多く持っている様子だ。今では街を歩けば知り合いに何人も会う、まさに地元のようなコミュニティを築いている信太。この日も外でロケをすれば、近隣のアパレルやカフェのスタッフが通り過ぎ様に信太に声をかける。信太もフランクに手を振り返す様子を何度も目にした。
ハラカドに向かう最中、神宮前交差点では信太が先述した『BAGGAGE CAFE MARKET』オーナー・竹内隆平が愛車のベスパで信太に手を降りながら颯爽と駆け抜けていく。『表参道・原宿は第二の地元感がある』と直前に話していた信太の言葉を裏付けるワンシーンだった。
そんな信太にオープン直前のハラカド内に入ってもらう。一通り、フロアを巡りテラスに出て深呼吸。やはりここの景色と開放感のあるロケーションは原宿に慣れ親しんだ信太にとっても新鮮だったようだ。さて「HARAJUKU KITCHEN & TERRACE」にどんな印象を持ったのか。
「シンプルに、フロアもきれいで開放的だなと感じました。馴染みのある店から知らない店まで入っているのでオープンが楽しみ。『FAMiRES』はコンセプトも面白そう。原宿と言ったら『紫金飯店』は外せないですし、「原宿牡蠣屋TokyoSeafood」や「ABC canteen」も気になります。お酒を飲める店も結構ありますね。夜の時間帯になると、一気に表参道や渋谷に人が流れていくので、ごはん屋さんの選択肢が広がるのはありがたいです」
冒頭でも紹介している通り、「HARAJUKU KITCHEN & TERRACE」は、ハラカド5F-6Fの飲食フロアと7F屋上テラスにかけての、のべ860坪の面積にさまざまな店舗が集積され、多様な国々の料理を提供するフロアだ。“クリエイティブを刺激するまちのたまり場”というコンセプトのもと「原宿のまちの食堂」として機能させることを目的としている。
オンラインやSNSでの交流が当たり前になった現代において、フィジカルで「人が集まる場所」のポテンシャルを信太も感じていたようだった。
「コンビニで買ったお酒を路上で飲むのもひとつの若者のカルチャーではあるかもしれないけれど、テイクアウトしてテラスで飲めば世代間のコミュニケーションが広がる気がしました。店に入るほどでもないけど、もう少し話したい時にもいいですね。若い世代から大人まで、オススメできそう」
信太にとってキャリアスタートの地でもあり、幼少期から馴染みのある第二の地元、表参道・原宿が大きな転機を迎えようとしている。果たしてハラカドのオープンが街にどんな変化をもたらすのか。戦後から再生し、幾度となく変化を繰り返しながらあり続けてきた街。だからこそ文化を含めた世代同士の交流と代謝によってポジティブに発展していくことを期待したい。
少なくとも信太が話してくれたように「HARAJUKU KITCHEN & TERRACE」は国籍や世代を超えた客層が集い、食を楽しむ場所として機能していく、そんな可能性を感じる。
■「東急プラザ原宿『ハラカド』」
オープン日:2024年4月17日(水)
住所:東京都渋谷区神宮前6-31-21
営業時間:
物販・サービス店舗 11:00~21:00
飲食店舗 11:00~23:00
※一部店舗は異なる
定休日:不定休
■LATTEST HARAJUKU
住所:東京都渋谷区神宮前4-28-21
営業時間:11:00-19:00(L.O.6:30)
電話:03-6804-2635
定休日:不定休
Instagram:@lattest_harajuku
■ハラカド「HARAJUKU KITCHEN & TERRACE」タイアップインタビュー Vol.1
「TATTOO STUDIO YAMADA」LEN、EIKI、BUNAが語る“俺たちの話” 原宿の街とメシ
■ハラカド「HARAJUKU KITCHEN & TERRACE」タイアップインタビュー Vol.2
ヘアサロン「SOL」代表/「punel」共同代表・齋藤剛が見る表参道・原宿 流行から食事情まで
■LATTEST・信太美月によるコラム記事>>
【私の原宿】バリスタ・モデルとして活躍する信太 美月にとって、原宿が「ホーム」になるまで
Photo:Takashi Minekura
Interview & Text:Naoya Koike
Edit:Tomohisa Mochizuki