天才たちが表した「デザインの本質」を見る
神宮前3丁目の「+81 Gallery Tokyo」にて、浅葉克己による個展「ASABA×BAUHAUS」が開催される。期間は、2024年4月19日(金)〜5月31日(金)まで。初日には17:00よりオープニングレセプションも実施。
浅葉克己は、1940年神奈川県生まれ。タイポグラフィを軸に数々のデザインを手掛け、日本のグラフィック・デザインを牽引してきた人物だ。桑沢デザイン研究所、広告制作会社・ライトパブリシティを経て、1975年浅葉克己デザイン室を設立。映画監督のウディ・アレンを起用した西武百貨店の広告「おいしい生活」や、ISSEY MIYAKEのロゴなど、多岐にわたるデザインを世に送り出している。
本展では、ドイツの伝統的な美術学校「BAUHAUS(バウハウス)」の世界観を題材に、浅葉が創り続けてきた作品群が取り上げられる。ハウスメーカー・ミサワホームが所蔵するコレクション「ミサワバウハウス」の企業広告として制作された作品群から、選りすぐりを抜粋しての展示だ。
「BAUHAUS」とは、「芸術と産業の融合」を掲げ、第一次世界大戦後にドイツに誕生した美術学校。20世紀を代表するアーティストたちがBAUHAUSに集結し、工芸、写真、デザイン、美術、建築など総合的な教育を行った。1919年から1933年の14年間と歴史は短いが、その功績は大きく、モダンデザインの基礎を形作り、今もなお世界中の建築やデザインに多大な影響を及ぼしている。
BAUHAUSの影響から、まず欧文に興味を持ち始め、タイポグラフィや文字への造詣を深めていったという浅葉。文字への情熱を常に絶やさず、デザインを「血肉化」する浅葉の表現と、100年以上生き続けているBAUHAUSの伝統の融合を、原宿で目の当たりにできる展示となる。
街を歩けば、広告ポスターやグラフィティなど、溢れるほどの視覚表現が存在しているオモハラ。本エリアにて、タイポ・グラフィックデザインの巨匠、浅葉の作品群に触れられるまたとない機会だ。ぜひ足を運んで、浅葉とBAUHAUSそれぞれの哲学の融合を見届けて。
■概要
ASABA×BAUHAUS
開催期間:2024年4月19日(金)〜5月31日(金)
オープニングレセプション:4月19日(金)17:00〜20:00
開催場所:+81 Gallery Tokyo
住所: 東京都渋谷区神宮前 3-28-9
営業時間:12:00〜18:00
定休日:月・火
>>EDITOR’S VOICE
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Text:Rumi Hasegawa
※敬称略
INFORMATION
神宮前にて日本のグラフィック・デザインを牽引してきた浅葉克己の個展「ASABA×BAUHAUS」が開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前 3-28-9
- 営業時間
- 12:00〜18:00
- 定休日
- 月・火
- 開催期間
- 2024年4月19日(金)〜5月31日(金)