【Direct News】街を歩いて発見したトピックスを紹介
日々、オモハラの些細な変化を見逃さないよう街を眺めている中で、編集部員による発見・気づき・聞いた噂などのトピックスをダイレクトにお届け!
取材で青山方面に向かっていたら、表参道交差点になにやらカラフルなモニュメントを発見。ここ「OMOTESANDO CROSSING PARK」は過去にディオールやカルティエのようなメゾンブランドやBMWといったカーメーカーなどが不定期でポップアップを開催していた場所だが、今回はアート展が行われているようだ。
主催しているのは「anonymous art project」。このプロジェクトの前身は「anonymous collection」。神宮前交差点(青山交差点の反対側、原宿方面)近くの展示・ポップアップスペース「ZeroBase 神宮前」から始まり、表参道原宿エリアのコンパクトなスペースを利用して点在的に、作家と美術作品を紹介してきた経緯がある。
昨年(2023年)の夏に通ったときの写真
街角で、しかも大きな通りに面していることが共通項。通りすがりに観られる小さな美術展はこれまでも、私たちOMOHARAREAL編集部含め、表参道のいく人たちの興味・関心を惹いていた。そんな点と点がつながり、今回は面としてスケールアップして街に出現したというわけ。
気になったので中に入ってみると現在はドイツ生まれのアメリカ人作家・Sterling Rubyさん、現代アーティスト・鬼頭健吾さん、ドローイングの上に刺繍を施した作品で知られる竹村京さん、3人の作家による合同展示「キマイラの住処 - 力の飼育法」が行われていた。
会場の中は表参道の喧騒が見えつつも驚くほど静寂な空間。街に接しているのに、ほんのひととき心地の良い静けさを味わえる。大きな作品も迫力満点。作家それぞれのコントラストも面白かった。
屋外展示もあり、鬼頭さんの作品はかなり目立っていて街を行く人たちの注目を集めていた。フラフープやパラソル、ロープや棒のカラフルで大きい作品で有名な現代アーティストだ。通りすがりに写真を撮る人もいたり、ちょうど交差点で信号待ちしているときに鑑賞するにはうってつけ。
屋外アート制作も行っていて、山崎雅未来さん、東慎也さんによる制作中の様子を見ることもできるようになっている。※期日限定
夜はライトアップされて、より鬼頭さん作品の蛍光色が映える。日中も良いけど通りから見るなら夜もおすすめ。
ちょうど夜に訪れたときは屋外制作中の作品が置いてあった。
日頃から、表参道・原宿にはいつでも誰でも観られるパブリックアートがもっと増えたら良いなあと思っている。今回は期間限定だけれど、出かけた先でオーガニックにアートに出会えるというのは素敵だ。
ギャラリーやコレクターの協力も得て、作品展示を行っているという「anonymous art project」。推していた作家作品が美術館へ収蔵されるなど、表参道・原宿からその活動は着実に広がっている。今後のプロジェクトにも期待したい。
■anonymous art project 「collective 2024」
会期:1月8日~3月25日 10:00~20:00
※閉館日・展示内容などは下記、展示期間を参照
会場:OMOTESANDO CROSSING PARK
住所:東京都港区南青山5丁目1−1表参道交差点 角地
入場料:無料
展示期間:
・2024年1月8日~2月4日
アート展1 :キマイラの住処 - 力の飼育法
Sterling Ruby,鬼頭健吾,竹村京
・1月19日~
屋外インスタレーション
鬼頭健吾,森江康太,Akiyoshi Yasuda,田島美加,木村貴史
屋外アート制作 : 山崎雅未来,東慎也※期日限定
・2月12日~2月28日
アート展2:Sterling Rubyと8人の作家,鬼頭健吾+木村貴史
・3月4日~3月25日
アート展3:毛利悠子,デイヴィッド・ホーヴィッツ,平川紀道
※記載の無い期間は休館
※屋外展示は周辺の歩道からもご覧いただけます。映像放映は7:00~24:00。
主催:anonymous art project
Instagram:@anonymous_artproject
■主な参加アーティスト(登場/50音順)
Sterling Ruby
鬼頭健吾
竹村京
東慎也
今西真也
木津本麗
三浦光雅
楊博
三瓶玲奈
三島嶺
山田康平
木村貴史
田島美加
森江康太
Akiyoshi Yasuda
山崎雅未
毛利悠子
平川紀道
デイヴィッド・ホーヴィッツ
ほか
Text:Tomohisa Mochizuki
Photo:OMOHARAREAL編集部