“暗闇に光る目”が原宿を見つめる
神宮前3丁目・とんちゃん通りの「ビームスT 原宿」にてアーティスト「KINJO」によるアートショー「放浪の配慮」が2024年1月12日(金)〜1月21日(日)の期間で開催される。
KINJOは沖縄にルーツを持ち、日本と関わりの深いアメリカ文化を題材に絵画や立体、パフォーマンスを発表しているアーティスト。今回、ビームスT 原宿で行われるアートショーでは「放浪の配慮」と題し、KINJOのこれまでの過去作から新作等を織り交ぜた展示を披露する。
企業ロゴや商品パッケージなど消費社会の記号をモチーフに絵画作品を制作するKINJO。KINJOの描く作品はポップアートのようなアイコニックさと、感情を揺さぶる荒々しさが同居する唯一無二の妖しい表現が魅力だ。彼の代名詞でもある「暗闇に光る目」は、映画やアニメ、サブカルチャーなどの影響を受けている。大きな瞳をモチーフに“描いて”は“消して”を繰り返すことでアウトラインを曖昧に表現し、その過程で「個人的な存在」へと変容していく自画像のようなものだという。
今回のアートショーでは作品の展示販売のほか、そんなアートワークを落とし込んだTシャツ、ロングスリーブT シャツ、クルーネックスウェット、フーディーといったアパレルアイテムも販売もされる。アートショー初日の1月12日(金)には、19時からレセプションパーティを開催。KINJOと所縁のあるDJとアーティストによるショットライブを行う予定。KINJOのアートワークにも調和したグルーブを体感できそうだ。
作品のインスピレーションは自分を取り巻く環境から得るというKINJOは自身のルーツである沖縄、ひいては日本とアメリカ文化の交わりをテーマにしてきた。原宿もまた、戦後アメリカの軍用居留地としてワシントンハイツがあった場所だ。そこからアメリカ文化が交わり、ファッションやカルチャーの街としての土壌が醸成されたという背景があるゆえ、KINJOとの親和性も高い場所と言えるだろう。ぜひこの機会にKINJOの描く「暗闇に光る目」を見つめてみたい。
■概要
KINJO「放浪の配慮」
開催期間:2024年1月12日(金)〜1月21日(日)
開催場所:ビームスT 原宿
住所:東京都渋谷区神宮前3-25-15 1F
電話番号:03-3470-8601
営業時間:11:00〜20:00
定休日:不定休
レセプションパーティー:
2024年1月12日(金)
19:00〜21:00
>>EDITOR’S VOICE
ビームスT 原宿から徒歩3分。現代アートギャラリーNANZUKA UNDERGROUNDではバンコク在住のタイ人アーティスト・Pex Pitakpong(ペックス・ピタックポン)の、日本初となる新作個展「Welcome To My World」が開催中。社会問題をポップなアートで感じられる展示となっているので、こちらもKINJOのアートと合わせて観ておきたい展示だ。
Text:Tota Mizutani
Edit:Tomohisa Mochizuki
INFORMATION
ビームスT 原宿にてアーティスト・KINJOによるアートショーが開催 コラボウェアも販売
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前3-25-15 1F
- 電話
- 03-3470-8601
- 営業時間
- 11:00〜20:00
- 定休日
- 不定休
- 開催期間
- 2024年1月12日(金)〜1月21日(日)