印刷メディアを通して、世界を再解釈する
2023年11月24日(金)から12月23日(土)にかけて、神宮前のMAHO KUBOTA GALLERYにて播磨みどりの個展「場と印刷 Prints/Places」が開催される。開催に伴い、初日の11月24日(金)には、18:30-20:00にてレセプションパーティも予定。
播磨は印刷メディアの物質性とその暗喩を通じて世界を再解釈し、作品を制作。大学在学時に版画を専攻し、卒業後はニューヨークを拠点に活動した。現在は藤沢にスタジオを構えて精力的に制作を行っている。版画を中心に、写真や印刷物など様々な「メディア」の断片を切り取ってコラージュすることで、直感的な美しさを含みながらも現代社会の問題を鋭く提示する手法が高く評価されているアーティストだ。
本展の中心となるのは、プロジェクターで投影される映像作品で近年の播磨の探求をさらに一歩進めた内容となる。「切り取った風景イメージをシルクスクリーンで刷る」プロセスの映像を逆再生。イメージが繰り返し、現れては消えてゆく作品と、それを補完するようにモニターでは8mmカメラで撮影された映像作品が再生される。このようにギャラリーの空間が緩やかに繋がり、展覧会全体が「印刷メディア」を主軸にインスタレーションの形態をとるように設計されているという。
表参道・原宿の街を見渡せば「印刷メディア」と表現にあふれている。そんな街の中にあるMAHO KUBOTA GALLERYで、播磨が「それ自体が独自の時空間でもある」と捉えている印刷物を通して、自分自身や世界の在り方を再解釈する瞬間を目の当たりにできるかもしれない。普段街で目にする、商業的な「印刷メディア」とは一線を画すその可能性を目撃してほしい。
■概要
播磨みどり個展「場と印刷 Prints/Places」
開催期間:2023年11月24日(金)-12月23日(土)
レセプション:11月24日(金)18:30〜20:00
開催場所:MAHO KUBOTA GALLERY
住所: 東京都渋谷区神宮前2-4-7 1F
電話番号:03-6434-7716
開廊時間:12:00-19:00
定休日:会期中の日曜・月曜・祝日
>>EDITOR’S VOICE
MAHO KUBOTA GALLERYから徒歩約5分ほど。NYの人気ストリートフード「チキンオーバーライス」を楽しめる「J's Vendor」がある。一時期はNYを拠点に活動していたという播磨みどりも食べたことがあるかもしれない!そんな思いを馳せながら、展示の前後に立ち寄ってみてはいかがだろうか。
※敬称略
Text:Rumi Hasegawa
Edit:Tomohisa Mochizuki
INFORMATION
神宮前・MAHO KUBOTA GALLERYにて播磨みどり個展が開催 印刷メディアによる表現の可能性を追求
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前2-4-7 1F
- 電話
- 03-6434-7716
- 営業時間
- 12:00-19:00
- 定休日
- 日曜・月曜・祝日(会期中)
