「15万年」が堆積した景色
アーティスト・黒坂祐による個展「15万年」が、Feb gallery Tokyoにて開催。2023年7月15日(土)〜7月30日(日)まで。
黒坂祐は1991年千葉県生まれのアーティスト。自身の色覚特性・2型2色覚(緑色が認識できないこと)をきっかけに多数派色覚に支配されてきた絵画とは全く異なる「色弱の絵画」の確立を目指し制作を行う。主な展示に2022年〈project N 87 黒坂祐〉東京オペラシティアートギャラリー、2019年〈荒れ地のアレロパシー〉/ 三越コンテンポラリーギャラリーなどがある。
黒坂の住んでいる地域の地形は15万年前からほとんど変わっていないのだという。「15万年」前、私たちはもっと世界を“フラット”に認識していたのではないだろうかという考えから、すべてのモノを等価的に扱い、均質化して見るモノの見方を黒坂は「眺め」と呼ぶ。つまり、今現在、黒坂が眺める景色には「15万年」という途方もない時間が堆積しているのだ。
本展では「その途方もない時間を含めて描く」ということを試みた大型の新作含む15点ほどの作品を展示する。ヒトの知覚や認識をテーマに制作を続けてきた黒坂が、自身の絵画に「時間」という概念を導入したとき、その絵画はどのような一面を見せるのだろうか。
いつも何気なく見ている風景は、黒坂のフィルターを通して眺めたとき、どのように見えるのだろうか。Feb gallery Tokyoで作品を鑑賞した後は、きっと、いつもの表参道の街も見え方が変わるかもしれない。
■概要
"15万年" 黒坂 祐 個展 You Kurosaka solo exhibition
開催期間:2023年7月15日(土)〜7月30日(日)
営業時間:13:00-20:00
定休日:月、火(7/17は通常営業)
開催場所:Feb gallery Tokyo
>>EDITOR’S VOICE
Feb gallery Tokyoは、ミュージシャン・アーティストとして活動する藤井フミヤ氏がオーナーを務めるギャラリー。OMOHARAREALでは、藤井フミヤ氏が「原宿」について語るコラム記事も公開中。ぜひギャラリーを訪れる前に読んでみて。
※敬称略
Text:miwo tsuji
INFORMATION
南青山・Feb gallery Tokyoで黒坂祐の個展「15万年」が開催
- 住所
- 東京都港区南青山4-8-25
- 営業時間
- 13:00-20:00
- 定休日
- 月、火(7/17は通常営業)
- 開催期間
- 2023年7月15日(土)〜7月30日(日)