家庭の生ゴミが資源となり、地域に還元される
2020年8月1日(土)、青山通り沿いのコミュニティスペース「COMMUNE」にて、家庭で出た生ゴミの共同堆肥化プロジェクト「1.2 mile community compost - Omotesando -」が始動する。参加募集は7月31日(金)まで。
プロジェクトを主導するのは、生分解性の100%植物性サトウキビストローを販売し、使用後の回収・堆肥化までの仕組みづくりをしている「株式会社4Nature」。この度COMMUNEで開始する共同堆肥化プロジェクトは、同社の新たな循環サイクル構築への挑戦だ。参加者は家庭で出る生ゴミをためてコンポストを作り、拠点となるCOMMUNEに持ち寄る。それらを集めて大きなコンポストを完成させ、堆肥や、それを活用した野菜作りなどに役立て、資源として地域に還元する予定だ。
家庭でコンポストを作る際には専用のバッグを使用する。一見するとランチトートのようにも見えるこのバッグを手掛けているのは、都市型コンポストを提案する「ローカルフードサイクリング株式会社」。街なかでも持ち運びやすい見た目はもちろん、コンポストのネックとなる“臭い”にも対応し、基材となる土の配合を研究するなど工夫が施されている。
今回の参加対象となるのは、拠点であるCOMMUNEから半径2km(約1.2マイル)以内を生活圏とする人。住まいはもちろん、勤務先がこのエリアにある人も含まれている。ご近所付き合いが希薄になっている現代社会。このプロジェクトは、“土”をきっかけに参加メンバー同士のコミュニケーションが生まれる場となるだろう。都市の中での新しい地域との関わり方に注目だ。
■概要
1.2 mile community compost - Omotesando -
応募期間:2020年7月1日(水)〜2020年7月31日(金)
実施期間:2020年8月1日(土)〜2021年1月31日(日)
実施場所:COMMUNE
住所:東京都港区南青山3-13
入会金:3000円 / 期
運営費:500円 / 月
基材費:初回(税込 3,000円)、2回目以降(税込 2,000円)
※拠点での受け渡しの場合、送料はかかりません。
※参加応募はこちらから。
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プロジェクトの拠点となるCOMMUNEは、地域に開かれたコミュニティスペース。新鮮な野菜やフルーツが毎日並ぶ「FARMERS MARKET」のほか、コーヒーやお茶、健康的な食事や焼菓子を提供するお店も出店している。購入したものはCOMMUNE内のテラスで楽しめるので、コンポストを持ち寄った際にホッと一息つくのもおすすめ。
Text:Natsuno Aizawa