立体作品の黒い月壺を観に行こう
2019年12月20日(金)〜2020年3月14日(土)、ラットホールギャラリーにてグレン・ライゴン氏の個展「In A Year with a Black Moon」を開催する。
グレン・ライゴン氏は、1960年、ニューヨーク生まれ、現在、ニューヨークを拠点に活動している。1980年代より、近代美術やコンセプチュアル・アートに依拠した作品を通じて、アメリカの歴史、文学、社会を鋭く探究しつづけている。
ラットホールギャラリーでは、2回目の個展となる本展では、日本で制作された新作の立体作品のほか、新作のドローイングや2011〜2012年のレトロスペクティヴ展「Glenn Ligon: America」(ホイットニー美術館、ロサンゼルス・カウンティ美術館、フォートワース現代美術館)以来の発表となる「Self Portrait」を展示する。
本展のために、李朝白磁のひとつ「月壺」を参考に、立体作品を制作。月壺は、李朝時代(1392-1910年)の韓国でつくられた伝統的な白磁で、その名は満月を思わせる形状と乳白色の釉薬に由来する。日本在住の韓国人陶芸家との協働のもと、白色の粘土を漆黒へと変化させ、グレン・ライゴン氏は黒い月壺をつくり上げている。
立体作品と同時に本展では、新作のドローイング「Study for Negro Sunshine (red)」を発表。10年以上にわたって継続されているこのシリーズは、2013年のラットホールギャラリーでの個展でも展示されたが、本展では背景に白ではなく、鮮やかな赤が用いられている。
表参道にあるラットホールギャラリーで、グレン・ライゴン氏の作品を見に行ってみては。黒い月壺や新作の展示もあるから楽しんで。
概要
グレン・ライゴン「In A Year with a Black Moon」
開催期間:2019年12月20日(金)〜2020年3月14日(土)
営業時間: 11:00〜19:00
住所:Rat Hole Gallery(ラットホールギャラリー)東京都港区南青山5-5-3 B1F
定休日: 日曜日・月曜日
>>EDITOR’S VOICE
この週末、表参道&原宿で過ごすなら、「ART STAMP RALLY ~A trio of Trees in Omotesando~」がおすすめ。スパイラル、表参道ヒルズ、ワールド北青山ビルの3会場では、それぞれのクリスマスを表現した展示を巡ることができる。各会場でスタンプを集めたら、スパイラルガーデン(スパイラル1F)にて、先着順でプチギフトをプレゼント。さらに引き換えの際、「ART STAMP RALLY ~A trio of Trees in Omotesando~」の画面を提示すると、抽選10名様に、「スパイラルマーケットオリジナルカレンダー」がもらえるかも。
Text:ayaka hashida
■作品画像クレジット
画像1
Glenn Ligon
Untitled 2019
Courtesy of the artist and Rat Hole Gallery
画像2
Glenn Ligon
Self-Portrait, 2002
Coal dust, printing ink, oil, synthetic polymer paint, oil stick, glue and graphite on canvas
120.7 x 90.2 cm (47 1/2 x 35 1/2 in.)
Collection of the artist
画像3
Glenn Ligon
Study for Negro Sunshine (red) #6, 2019
Oil stick and gesso on paper
30.5 x 22.9 cm (12 x 9 in.)
Courtesy of the artist and Rat Hole Gallery
↓Related Articlesでは、あなたにオススメの記事を紹介中!
INFORMATION
ラットホールギャラリーにて、グレン・ライゴンの個展「In A Year with a Black Moon」を開催
- 住所
- 東京都港区南青山5-5-3B1F
- 営業時間
- 11:00〜19:00
- 定休日
- 日曜日・月曜日