
長場雄のアート空間で静かな時間を味わう
2019年10月17日(木)〜11月4日(月祝)、イラストレーター・長場雄が、青山にあるVOLVOのブランドコンセプトストア 「ボルボ スタジオ 青山」にて、インスタレーション展 "長場 雄 day with VOLVO"を開催中。
雑誌『POPEYE』の表紙や様々なアパレルブランドとのコラボレーションによって知られるイラストレーター・長場雄氏。実は『ビームスT 原宿』や『COMMUNE 246』で個展を開催するなどオモハラエリアでの活動も多い。そんな長場氏が今回は、VOLVOのショールームにて大型作品を初披露する。オモハラエリアで活躍している長場雄氏の大型作品を、オモハラエリアの地域メディアとして見逃すわけには行かない!と思い、実際にお邪魔してきた。
外観から長場氏のシンプルなのに存在感のある線画がお出迎え。VOLVOのロゴとも馴染んでいて、スタイリッシュだ。店内を見ている女性のイラストに導かれるように店内へ。
入るとすぐにアクリルに描かれたペインティングが至るところに展示されているのが見渡せる。空間設計は長場氏の過去の展示でも共作する建築家・元木大輔氏が手がけている。まるでアート作品が、車や商品を見にきているお客さんのように自然にショールームに溶け込んでおり、一体感のある空間になっている。
おじさまが吟味している車内用のカラー見本を、隣に並んで一緒に見たり。
商品をじっくり眺めているスタイリッシュなお兄さんが何を見ているのか気になって、自然とその商品を一緒に眺めたり。アート作品と一緒にショッピングしているような気分になれるのも楽しいポイント。
大型モニターでは、モーションデザイナー・窪田慎氏との共作アニメーションを上映。のどかな道を車が走っている風景や、車窓からの風景が映る。
この方と一緒にボーっとアニメーションを見たりして、自分自身もアートの作品の一部になったような気分に。
ハロウィンのアニメーションが何分かに一度見ることができるので、見られたらちょっとラッキー。
車をモチーフにしたデザインTシャツやトートバッグなどのグッズも数量限定で販売中。車内で女性がシートベルトをしめているイラストや、車のイラストがワンポイントであるものなど、どれもオシャレで目移りしてしまう。
10月31日(木)まで、長場雄氏がデザインしたハロウィン仕様の「ボルボXC90」の展示も行なっているので、それまでに見に行っていただきたい。
店内にはカフェが併設されている。日本人のためのコーヒーを追求し続ける『神乃珈琲(かんのコーヒー)』とボルボ スタジオ 青山がコラボレーションしていて、オリジナルブレンドのコーヒーを飲むことができる。
また、ボルボは1927年に北欧スウェーデンで生まれた自動車メーカーということで、このカフェではスウェーデンのブレイクタイム「Fika(フィーカ)」を体験できる。「Fika(フィーカ)」とは、スウェーデンの重要な生活習慣で、おやつを食べながらコーヒーを飲んで休憩することだそう。
「インスクリプション」というボルボ スタジオ 青山限定のオリジナルブレンドコーヒーと、「セムラ」というスウェーデンの国民的なスイーツをいただいた。
コーヒーは、程よい苦味と酸味があり、チョコレートナッツのような芳醇で甘い香りが楽しめる。セムラは、見た目はシュークリームのようだが、エスプレッソを染みこませたカルダモンが香るふわふわのブリオッシュパンに、たっぷりのホイップクリームを詰めた大人な味付けのお菓子だ。
ゆっくりコーヒーとスウェーデンのスイーツをいただきながら、アート作品とアニメーションを眺める。くつろぎながらアートを味わえるひとときは心が癒される。こんな時間も大事だなと実感。
自分自身も長場雄氏の作品に自然と溶け込める、面白い体験ができるこのインスタレーション展。VOLVOの車や商品とも違和感なく共存していて、空間全体で楽しむことができた。のんびりとスウェーデンのブレイクタイムを楽しみながら、アートとの融合体験をしに訪れてみては。
■概要
開催日:開催中〜2019/11/4(月)
開催場所:ボルボ スタジオ 青山
住所:東京都港区北青山3-3-11
入場:無料
Text:ayaka minoda