自販機のある風景に「人間らしさ」を見る
写真家・大橋英児の個展「Roadside Lights 2」が、南青山のAkio Nagasawa Gallery Aoyamaで開催。2024年2月8日(木)〜3月2日(土)まで。
大橋英児は1955年北海道稚内市生まれの写真家。生まれ育った北辺の体験から冬などの厳しい環境下での荒涼美に魅せられ、20代後半よりヒマラヤ周辺の国々を訪れてきた。
本展は、2023年2月にAkio Nagasawa Gallery Aoyamaにて開催した「Roadside Lights」の第2弾。大橋が2008年より開始したプロジェクト「Roadside Lights」より、日本未発表の作品を展示する。本プロジェクトは、日本にとっては、ありふれた景色である“自販機のある風景”にスポットをあて、特に冬を中心に全国を回り撮影を続けたもの。「ここでの自販機の姿は現代人と等価であり、孤独と希望を可視化した物である」と大橋は語る。
また、今回の展示について大橋はこうコメントしている。
「冬の過酷な環境で輝く自販機の姿は、愛おしくもあり励まされる存在でもあると私は思う。光り輝く姿は機械ではあるが妙に人間らしく見え、さらにその光景は希望をも感じさせる。自販機のある風景も時代とともに変わっていく。さらにそれを見る人の心も変わっていき、その変化を記録していくのも私の仕事だと考えている(一部抜粋)」
昨年も同時期(2月)に開催された大橋英児の個展。今年の冬も、南青山・Akio Nagasawa Gallery Aoyamaに「自販機のある風景」がやってくる。一見シュールだけど希望を感じさせてくれるその光景は、今年の自分にとってどのように映るのだろうか。時代とともに変化する見え方を感じ取ってみてほしい。
■画像クレジット
©︎Eiji Ohashi, Courtesy of Akio Nagasawa Gallery
■概要
大橋英児 個展「Roadside Lights 2」
開催期間:2024年2月8日(木)〜3月2日(土)
会場:Akio Nagasawa Gallery Aoyama
住所:東京都港区南青山5-12-3 Noirビル2F
時間:11:00〜13:00、14:00〜19:00
定休日:日〜水、祝
>>EDITOR’S VOICE
Akio Nagasawa Gallery Aoyamaから歩いて約3分の場所にあるアニエスベー ギャラリー ブティックでは、「elective affinities」展 PartIIが開催中。こちらも昨年開催された展示の第2弾。21組(22名)の気鋭アーティストが参加する注目の展示をお見逃しなく!
※敬称略
Text:miwo tsuji
INFORMATION
大橋英児の個展がAkio Nagasawa Gallery Aoyamaで開催 「自販機のある風景」シリーズの新作を公開
- 住所
- 東京都港区南青山5-12-3 Noirビル2F
- 営業時間
- 11:00〜13:00、14:00〜19:00
- 定休日
- 日〜水、祝
- 開催期間
- 2024年2月8日(木)〜3月2日(土)